第1話 「おつきあいはジレンマに満ちて楽しみ多し」

カントでしたかショーペン・ハウエルでしたか、ドイツの哲学者としか記憶にありませんが今もジレンマやストレスに関する考察で分かりやすく世に問うた「ヤマアラシジレンマ」というお話です。
 ある寒い夜にヤマアラシのカップルが、あまりの寒さに身を寄せ合って、寒さをしのごうと、身体と身体をしっかりと寄せあったんだそうです。寒さはしのげましたが、おたがいのトゲが、それぞれの肌を刺してとても痛くて、長くは抱きあっていられません。離れるとやっぱり寒い。そんなジレンマを何回か繰り返す内に、寒くもなく、痛くもない、ほど良い距離を会得したんだそうです。
 いろんな人との日頃の行動やおつきあいのシーンを思い返してみると、なんとなく納得できるようなお話だと思われませんか。
 ちょっと強引すぎたかな、遠慮しすぎだったのでは・・・などと思いあたる事のひとつやふたつは、きっとどなたにもあるはずです。
 どうぞ良きパートナーとほど良き距離を大切に。