各学校の校長先生が考える少子化と学校事情
山口 厚 校長
山口厚校長
(南島原市立山口小学校)
「楽しめる人になってほしい」
現在児童数が12名の山口小学校。「同級生がいないのはかわいそう」と話してくたのは、山口厚校長先生。運動会などは、卒業した中学生が手伝い、地域とつながって行われるそうです。私が学校を訪れた時、生徒は運動場でかけっこ中。そのうちひとりの生徒が私に気づき、運動場の端っこから大きな声で「こんにちは!」と声をかけてくれました。すぐに、全員が大きな声で挨拶。意外と、分かっているのにいくつになってもできないのが“挨拶”。初めて訪れる小さな小学校は、大きな心が育っているように感じられました。
山口校長先生は子どもたちに対し「何でも楽しめる人になってほしい」と言います。少ない人数だからこそ、地域とつながり、感謝の気持ちを深く感じられる人に成長できるのかもしれませんね。
(2011年8月取材)