よろしく先輩

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長崎ゆかりの素敵なご夫婦をご紹介

田川 竜行・勝子ご夫妻

「木のぬくもりに囲まれて」

田川 竜行・勝子ご夫妻 木造建築会社経営(長崎市)

 長崎市の郊外、滝の観音に近い平間町で木造建築の会社を営んでいる。会社兼作業場・工房は、国道34号を滝の観音方向へ折れて、ほどなく右へ入った清流沿い。木々の緑に囲まれ、空気がひんやりと美味い。

 工房2階のロビーへは、オール木製のらせん階段を上がる。無垢材の床や壁はもちろん、ロビーに置かれたテーブル、椅子なども、すべて竜行さんの手作り。木のぬくもりと自然の呼吸に囲まれて、頗る居心地がいい。「木材は、安全かつ健康にも良い素材。だから、木造にこだわり続けている」と竜行さん。仕事にかける「職人」の誇りが伝わってくる。

 

■反対の性格で補い合う

 今、竜行さん54歳、勝子さん49歳。二人とも東長崎地区の出身だ。竜行さんが25歳の頃、友達のグループで地区の居酒屋に行った際、その一員として出逢った。「いい娘だと思った。素朴で控えめなところが特に」と竜行さん。当時、JA(農協)に勤めていた勝子さんは「誰とでもしゃべって場を盛り上げる、楽しい人だなっていうのが最初の印象」と語る。

 二人は日曜日にドライブするなどして交際を重ね、約1年半後に結婚した。勝子さんの家族からは「安定した公務員やサラリーマンがいいのでは」の声も最初あったが、最終的には二人の気持ちが勝った。今は3男1女の子どもを育て、東京から帰った長男が「跡継ぎ」として同居。竜行さんの84歳になる母親を含めて3世代8人が同じ屋根の下で暮らす。

 結婚27年目。感想を尋ねると、竜行さんは「受注の波はあるが、勝子は育児、家事、仕事とよくついて来てくれた。感謝」、勝子さんは「娘が小学5年生の頃病気にかかったのをはじめ、ご両親との同居などいろいろ大変なこともあった。でも、彼が一緒にいて楽しいからやって来られた」と振り返る。

 勝子さんが言うように、竜行さんの性格は明るく、楽天的。自身、「深く考えない、考える時は良い方向に考えるようにしている」と笑う。勝子さんの性格は竜行さんの正反対だという。そうした二人が互いを補い合って、ここまでやって来たのだ。

 

■夫婦の周りに広がる輪

 インタビューの合間に、勝子さんが「7月 めいむ通信」というA3判のチラシを見せてくれた。会社のロビーで開いているイベントの案内だ。「トールペイント教室」「エコクラフト教室」「ペン字教室」「セルフネイルケア講座」など。このほか、二人は年2回、会社の庭でお得意さんや友人・知人を招いて集いも開く。竜行さん手作りの石窯で焼いたピザが大人気だ。近隣の人たちも手伝いに来てくれる。こうして、竜行さん、勝子さん夫妻の周りには、口コミでいろんな輪ができ、広がっている。

 最後に二人は、「さらに安定した仕事ができる環境をつくって、長男にバトンタッチした後は旅行などを楽しみたい」と夢を語った。

 

 

 

 

2018年8月 Vol.161「よろしく先輩154」

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