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長崎ゆかりの素敵なご夫婦をご紹介

前山 守・智美ご夫妻

「ゆっくり流れる、穏やかな時間」

前山 守・智美ご夫妻 自営業・会社員(長崎市)

 共にギターを演奏する。「ゆっくり流れる穏やかな時間を二人で共有できるのがうれしい」と言う。

 感じさせない「年齢差」

 結婚して7年目。守さん61歳、智美さん45歳だが、そんな「年齢差」を感じさせない。二人とも長崎市内の出身で、守さんは石橋電停近くの実家で老舗の餅・饅頭店を営み、智美さんは図書館関係の仕事に従事している。

 知り合ったのは10年ほど前。守さんがライブ演奏していたレストランへ、智美さんが客として行った。彼女は女性3人でロックバンドをつくったばかりだった。「彼がジョー・ヘンダーソンの曲を演奏していたので、思わず声を掛けたんです」と智美さん。それを機会に、守さんからギターの手ほどきを受け始め、やがて自然と交際、恋愛、結婚へ。

 守さんは言う。「この人となら将来もずっと一緒にいるだろうなとすぐにイメージできた」。横で智美さんが「私もそうだった」とうなずく。智美さんの友人たちも、付き合い始めた二人のことを「まるでずっと何年も連れ添ってきた夫婦みたいに、しっくりしている」と言い合っていたという。

 年齢差から、智美さんの母親は最初結婚を心配したが、守さんと守さんの母親が一緒に智美さん宅に挨拶に行くなどして、徐々に打ち解けていく。

 二人を結び付けた「音楽」。守さんは高校、大学時代、スタジオで仲間と一緒に演奏していたが、人前で本格的にやるようになったのは、50歳近くになってから。一方の智美さんも高校でギタークラブに所属していたものの、腰を据えて取り組むようになったのは、10年ほど前からだ。

 

 夫婦で息の合った演奏

 9月のある夜、長崎港に面した出島ワーフの2階から日野皓正さんのトランペットの見事な音色が響き渡った。この時、地元の演奏家たちと共に、ギターで場を盛り上げたのが、守さんと智美さんだった。キャリアがある守さんはロック、ブルース、ジャズとオールラウンドにこなすが、智美さんのベースギターも日野さんのバンドのベーシストから絶賛された。

 結婚当初、智美さんは守さんが週末の夜ごと演奏のため家を空けるため、寂しい気持ちになることもあった。しかし、今は二人一緒にあちこちで息の合った演奏を披露し、充実した「時」を分かち合っている。

 「周りの人たちにすごく応援してもらい、感謝している」(守さん)、「いろんな人が喜んでくれ、嬉しい」(智美さん)。そう語る二人によく寄せられる言葉が、「夫婦で演奏できるなんて、うらやましい」。

 「今が理想。このまま時間がゆっくり流れていってくれたら」と口をそろえる守さんと智美さん。故郷の街を舞台にした二人の「人生のセッション」は、これからが佳境だ。

 

 

 

 

 

2018年10月 Vol.163「よろしく先輩156」

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