パートナー考

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様々な分野で活躍する人たちが考える、男女の距離感

第2話 「家族と繋がることの力」

 前回は、私は賛成することのできない、パレハというスペインの男女の関係を書いたが、 今回は逆に共感できることを書きたい。 ここスペインでは多くの人が自分の赤ちゃんに家族や親戚と同じ名前を付ける。例えば、お父さんの名前がルイスだとすると、長男もルイス、その他、親戚の多くにルイスが何人もいるのである。女性も同じである。今みたいに、個人が電話を持つ時代ではなかった時は、電話口で「ルイスさんお願いします。」と言われても「どのルイスですか」となっていたそ うだ。 おかしくて笑ってしまうが、私は、このネーミングの文化が好きだ。家族の絆を感じるのである。それは自分の人生が誰かの人生に繋がっているということなのだ。自分の帰る場所や、自分が何者なのであるかを、そして過去、現在、未来と変わることのない何か大切なも のを受け継いでいるように思える。 誰かの人生が自分の人生に繋がっていると感じる時、人は、もっと自分の人生の選択に最善を尽くすのではないかと思う。私の前を生きた人々が、人と向き合い、そして通じ合い、自分の自由よりも何か普遍的な大切なものに価値観を置いてくれたから、今の私が存在し ていると感じる。それを考えると、私の中では結婚は永続する貴いものなのである。

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