リー・フレイク、ウー・ハージョンご夫妻

「ふたりぼっちの世界から」

リー・フレイク、ウー・ハージョンご夫妻

yoroshiku_07.fw「私は東洋人類学を学ぶために韓国の大学に留学しました」アメリカのユタ州出身の御主人、フレイクさんは流暢な日本語で話す。以前にも日本で暮らしたことがあり、今は長崎の高校で英語指導教師をしている。
「主人とは、同じ大学に通うバスの中で知り合いました」

 

 

 

 

 

家で韓国語を教えている奥さんのウー・ハー・ジョンさんも、なかなかの日本語。二人は英語・韓国語・日本語が話せるそうで、日常会話は英語が中心なのだそうだ。

 

それにしても、お互いに親兄弟と離れた日本での生活に、不安や不便を感じないのだろうか?
「食べ物も含めて、特に問題はありませんね」二人は異口同音にそう話す。
「でも、韓国では親兄弟の絆が深いから、私の家族は寂しがっています」奥さんはアメリカとの違いを語ってくれた。それを受けて、ご主人は、 「外国で生活をすると、自分の国のことがよく分かるようになりますよ。色々な事が違いますから」
「そう。だけど希望があって、愛情があれば世界中どこでも暮らして行けると思います」
なるほど。それに可愛い子供さんも生まれたばかりですからね。
「まだ三ヶ月で名前は世娥(セア)と言います。娥は“美しい”の意味です」
産着の中を覗き込む二人の表情は、世界共通。
「子供ってすごいと思います。本当の自分を教えてくれるんですよ」ふと、ご主人が真顔になった。
「私は自分のことを優しい人だと思ってましたが、世娥が泣き出すと苛々することがあるんです」
「私も気付かなかった彼の一面です」奥さんも困惑の笑みを浮かべた。
「そんな時は私も反省させられますよ」
さすがに“この世で一番美しい娘”なんですね。
お互いに母国を離れ、二人きりで始めた新婚生活ですが、今は世娥ちゃんが最初に話す言葉がどの言葉なのか、二人で楽しみにしているとのこと。小さな小さな手のひらと同じように、家の中で言葉の花が咲き始めるのも、もうじきですね。

 

 

2005年12月vol.14 「よろしく先輩7」