小﨑 侃

No.2 父が好きだった山頭火

kozaki_shouzou小﨑侃 Kozaki Kan
1942年熊本市生まれ。長崎で育つ。
山頭火句集・松尾あつゆき「原爆詩集」・ピカドンなど多数発表、出版される。
全国各地のほか、ドイツ、フランス、スイス等でも開催する。版画の他、ガラス絵や彫刻、絵画を手掛け、長崎くんちのシャチや和タオルのデザイン、カレンダーも手掛ける。
また、観光ポスターを制作し、各地の地域振興に貢献。全国的にファンは多く、個展には、常連さんが押しかけるほどの人気作家。

 

 

 

 

 

 

小﨑侃小﨑侃 小﨑先生のご自宅兼アトリエは、長崎を一望できる見晴らしのよい場所にあります。夜景が素晴らしく、夏祭りの打ち上げ花火もよく見えて、絶好のロケーションだよ、と笑顔で教えてくださいました。 入口には、先生のふくろうの暖簾。 愛犬の呑(どん)ちゃんも、お出迎えしてくれます。

小﨑侃小﨑侃 ご自宅の一階には、丸山公園の龍馬像の石膏があり、大迫力です。二階がアトリエになっています。

小﨑侃 先生に、実際に版画を刷るところを見せていただきました。
梅雨の時期は、紙が水分を含んでやわらかく、とても刷りやすいそうです。新しい版木は、インクを吸い込まないので、何度も墨を重ねて刷っていきます。
「版木を彫るのには、時間はかからないけれど、原画を考えるのに、とても時間がかかるんです。どんな作品にしようか、じっくり構想を練るものだから。原画ができてしまえば、後の作業は早く進みますよ。」
話しながら、版画が完成していきます。

小﨑侃小﨑侃 山頭火の版画を制作しようと思ったきっかけは、何だったのでしょうか。
「父が山頭火を好きだったんです。その当時は、全然興味を持ちませんでしたが、自分が30才の時、父が他界。改めて見なおしてみて、父が好きだった山頭火を描いてみようかな、と思ったんです。」
先生のもう一つの代表作といえば、「原爆句」。
松尾あつゆき氏の「原爆句抄」に涙して感動、全句を彫りあげたそうです。松尾氏は、原爆で奥さんと子ども三人を亡くされ、その原爆に対する叫び、悲しみを激しい慟哭とともに句に詠んでいます。また、種田山頭火が長崎に初めて来た時の案内役もしています。

小﨑侃
小﨑侃 「素晴らしい句と出会った時に、思わず描きたくなるんです。」
先生の作品は、どこか懐かしく、心に沁み入ってきます。優しい笑顔が印象的な小崎先生。皆さんもお気に入りの一枚を探してみてはいかがですか?

 

 

 


小﨑 侃氏の作品
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小﨑侃Q.1 作品を創作するときの気持ちは・・・?
夢中になりすぎると、うまく丁寧に・・・と考えすぎてしまうので、初心の気持ちで描くようにしています。テーマが決まったら、一気に4、5枚ぐらいデッサンをします。その時は無心ですね。
Q.2 「長崎」という場所にこだわっていらっしゃいますよね。
長崎は、僕が生まれ育ったところたところだからね。生まれは熊本だけど、1年しかいなかったから。長崎は国際的で、他の街にはない面白さがある。とても大好きな街です。なぜ「長崎」かと言われたら、「長崎っ子」だから。それにつきます。


hisaka_2Q.3 長崎にゆかりのある作品。
「長崎風景」
この作品は、長崎銀行のカレンダーにもなりました。長崎のものをたくさんおりこんで、長崎らしい楽しさが出せたと思う好きな作品です。長崎を凝縮したイメージですね。
Q.4 小﨑侃さんの目指す生き方って何ですか?
どうにか趣味の延長みたいな形で、そのままの自分が好きなように生きてきたからね。山頭火みたいに精神的な苦労は持ちきれない。自分が、生きているうちに少しでも楽しく描いてきたものが、生活の足しになればね、と思っています。会やグループには所属していないから、自己流をとおしていく。そういう部分は昔から変わっていないですね。賞が欲しいというのではなく、時代とともに自分のテーマの仕事ができたらなと思っています。


小﨑侃Q.5 小﨑侃さんにとって、結婚とは。
一心同体ではない、というのは確かですね。
僕は結婚して2010年で38年になりますが、持ちつ持たれつの関係です。お互いの生活や、趣味が一致していることはいいなと思いますね。個々を大切に、お互い“間”をおいて協力し合える。信頼しあって成り立つ関係だと思います。