山下純一郎・妙ご夫妻

「平成・花咲爺さん」

山下 純一郎・妙ご夫妻 元西海市長

yoroshiku_12.fw「政治家を目指していた訳じゃないんです」
 開口一番、純一郎さんはごく自然に話した。
 若い頃は、真珠の養殖を初め、米軍、便利屋、タクシー乗務員など幾つもの仕事を転々としていたのだそうだ。
 それでは、政治の世界に入ったきっかけは。

 

 

 

 

 

「タクシーに乗っている時に、知人から町議選に出てみないかと誘われましてね。それまで子供会や青年団の世話役のようなことをしてましたから」純一郎さんが32歳の時だった。
 その頃、奥さんの妙さんはガソリンスタンドの経営をしていたそうですが、生活が一転したのでは。
 「今日まで、ほとんど病気がちでしたね」

 二人は、親の決めた話で結婚したのだとか。お互いに19歳の時だった。今では考えられない事ですね。
 「私の親が、三日間だけ行って来いと言うものですから、そのつもりだったんですけど・・・、34年経ちましたよ」妙さんが声を発てて笑い、ご主人が気恥ずかしそうに視線を宙に逸らせた。
 でも、その間に落選も経験されたと思いますが、その時はどのように過ごしてきたんですか。
 「町議で一度、町長で一度の落選をしましたが、鶏卵の販売をしていた兄のもとで配送の手伝いをしていましたよ」
 もともと政治家になろうと思っていなかったのなら、それを機に辞めようとは考えなかったのですか。
 「政治は花と同じなんです。放っておけば咲くのではなく、咲かせないといけない。そして、咲かせっ放しでもダメになる。咲けば、咲かせ続けることが大事なんですよ。家庭もそうでしょ、結婚すればそれでいい訳ではない。しっかり維持して行かないと・・・」

 ところで、純一郎さんは立派な体躯をしてらっしゃいますが。
 「若い頃、相撲や陸上競技、ソフトボールなどで優勝したり、県の代表になったりしました。スポーツを通じて、多くの仲間もできましたよ」

 

 

yoroshiku_12_02.fw「私たちは、大勢の皆さんに支えられて来たん
ですね」妙さんが、しみじみとした口調で付け
加えた。
 さて、新生・西海市ですが、まだ“市の花”は決
まってないようです。これから西海にどのような
花が咲くのか、いえ、純一郎さんはどのような花
を咲かせるのでしょうか。きっと、西の海に映え
る夕陽のような大輪の花なのでしょうね。

 

 

2006年5月vol.19 「よろしく先輩12」