大戸正剛・妙子ご夫妻

「膨らむ愛のヒミツ」

大戸 正剛・妙子ご夫妻 Farmer’s 代表

yoroshiku_13.fwパンの歴史を紐解くと、6000年前のメソポタミアに源を発すると言う。小麦粉を水で練っただけのシンプルな物だ。それが、古代エジプトで偶然にも酵母菌が混じり、今日のようになったそうだ。

 

 

 

 

 

ご主人は昨年まで小学校の先生だったそうですが、よく転職を決意されましたね。
「色々ありまして・・・」正剛さんは多くを語らない。
「夫婦って、笑顔で暮らせることが一番大切ですからね」妙子さんが優しく言葉を添える。
開業して日も浅いようですが、パン作りは、いつどこで習ったんですか。
「特に習った訳ではありません。昔から何でも作るのが好きで、大工仕事もしますし、寿司だって握るんです」
庭の隅には鶏小屋があり、菜園ではローズマリーが育っている。
奥さんも一緒に作るんですか。
「ええ。この店を開くまで私は専業主婦でしたから、ウィークデーに私が準備をして、週末に主人が力仕事をしたり。何でも二人でするほうが便利だし、楽しいでしょ
娘さんも、二匹の犬も、鶏たちも、風にそよぐ花たちも、みんな元気で明るいのはそのせいでしたか。
ところで、二人の出会いのきっかけは。
「私の兄と主人が同級生だったんですけど・・・」と、妙子さんは顔を赤らめた。でも、正剛さんは無表情を装ったまま。
男と女はパンと同じように、小麦粉と水の関係なんでしょうね。それを練り合わせて、情熱があれば自然に夫婦になるんですよ
でも、酵母に相当する物がなければ、今のようにふっくらした関係にはならないのでは。
「・・・・・・・・・・」「・・・・・・・・・・」

 

 

yoroshiku_13_02.fw何度も何度も尋ねてみたましたが、二人は言葉
をにごしてのらりくらりと躱してしまいます。
そして、根負けしたのか、最後にようやく正剛さ
んがニッコリと一言。
「偶然ですよ。古代エジプトのパンみたいに、ど
こかで酵母菌が混じり込んだんでしょう」
なるほど、旨く逃げられましたね。では、企業
秘密ということで、これ以上の詮索は・・・、皆
さんと一緒にこっそりと、好きなようにさせて頂
きましょうよ。

 

 

2006年6月vol.20 「よろしく先輩13」