松永秀文・智子ご夫妻

「光り輝く」

松永 秀文・智子ご夫妻 (有)MIKUTO工業 社長

yoroshiku_33.fw代表的な冬の星座に“おおいぬ座”がありますね。その主星が、全天で最も明るいシリウス。
 二月中旬ですと、八時から九時ころ南の夜空に目を向けるとすぐに見つけることができます。
 古代エジプトでは、季節の始まりを示す星と言われていました。

 

 

 

 

 

玄関ドアを開けると、明るい四人の子供たちが元気よく迎え入れてくれました。そして、部屋の奥には大型犬ボルゾイがいます。
 秀文さんは二十八歳、智子さんは二十五歳。ずいぶん早い結婚だったんですね。
 「私が二十一歳、彼女が十八歳のときでした」
 秀文さんが、とある場所で声をかけたのが交際の始まりだったそうです。
 第一印象は、お互いにとても良かったとか。
 でも、若い二人のこと。親の反対はなかったのでしょうか。
 「それは、別にありませんでした」と、智子さん。
 「むしろ、早くしなさいと言われましたね」秀文さんが付け加えました。
  まだまだ遊び盛りだったと思いますが、同世代の友達が羨ましくありませんでしたか。
 「そう感じたこともありますけど、そのぶん子供は早く手が離れますから」智子さんは話します。
 なるほど、長男が今七歳ですから、二人が四十歳前後のときには成人しますものね。
 ところで、若い時は互いに情熱がありますからいいでしょうが、子供さんが四人も出来ると感情に変化はありませんか。
 「私は特に変わりません」智子さんは首を振り、「うん、何も変わりませんね。ただ私は四人目の子供が出来てから本当の意味で子煩悩になりましたね」秀文さんは、力強くうなずきました。夫婦としてだけでなく、家庭を守る責任が増したのを実感するようになったと言います。
 すると、部屋の奥でボルゾイのシャネルが微かに唸りました。

 

 

yoroshiku_33_02.fwそう、シリウスは連星で、シリウスAとBの二
つの星が寄り添って存在しているんです。
 それが“おおいぬ座”の主星なのは、まるでこ
の家族を表現しているみたいですね。ギリシャ
語で“光り輝くもの”の意味だそうですから。
 きっときょうも、家族六人と一匹は明るく賑
やかに輝いているはずですよ。

 

 

2008年2月vol.40 「よろしく先輩33」