當麻伸二・五月ご夫妻

「大切なのは・・・」

當麻 伸二・五月ご夫妻

yoroshiku_37.fwイソップ物語に“蟻とキリギリス”の話がありますね。暑い間にコツコツと働く蟻を見て、キリギリスは笑います。でも、冬になりますと、食べ物のないキリギリスは寒さに凍えます。僅か半年のことなのに、努力の有無は運命を大きく変えてしまいました・・・。

 

 

 

 

 

「親戚から縁談を持ち掛けられたんですが、堅苦しく見合いをするより、メールの方が早いと思いましてね」伸二さんはアドレスを聞き、まだ見ぬ五月さんに直接メールをしたのだそうです。すると、養子が条件だったとか。
 「私は三人姉妹の長女ですから」五月さんは他人事のように笑います。
 初めて会ったのは、いつ、どこだったんですか。
 「昨年の十月八日に、諫早の運動公園で。初対面なのに、私は違和感を感じませんでした」五月さんは、第一印象をにこやかに話します。
 「こちらも、やはりそうでしたね。スロースターターで天然ボケなところを感じましたが」伸二さんも顔をほころばせます。
 それからちょうど二ヶ月後に結納。早いですね。
 「初デートで、彼女が石畳に靴のヒールを取られた時、ここぞとばかりに手を繋いだんですが、嫌がりませんでしたから、これは脈があると思ったんですよ」
 「彼は、会話がとぎれても気にならない人でしたし」なるほど、お互いに前向きに相手を分析した訳ですね。そして、三月末に挙式。知り合って半年たらずですが。
 「年齢の事もありますし、長く考えても意味はないですから」と、四十歳になった伸二さん。
 「私は“理想の人より違和感のない人”が良いと思いましたので、結論はすぐに出ました」と、三十歳の五月さん。さすがに大人のカップルですね。

 

 

yoroshiku_37_02.fw帰り際に、五月さんがそっと教えてくれまし
た。お腹に赤ちゃんが宿ってるのだそうです。
半年前には見ず知らずだった二人。時には蟻
のようにコツコツと、時にはキリギリスのよ
うにおおらかに・・・。愛情を育むのは時間
ではなく、お互いの長所に寄り添う心、共鳴
・共感なんですね。

 

 

2008年6月vol.44 「よろしく先輩37」