ガンバルデッラ・アンドレア、榎志妹ご夫妻

「イタリアと日本の友好!」

ガンバルデッラ・アンドレア、榎志妹ご夫妻  サポーリ ディ アマルフィ

「いらっしゃいませ!」。店の扉よろしく先輩を開けると、アンドレアさんと志妹さんの元気な声が迎えてくれる。ここは長崎市江戸町、県庁坂下にあるイタリアンレストラン「サポーリ ディ アマルフィ(アマルフィの味)」。シェフを務めるアンドレアさんはふるさと南イタリアのリゾート地、アマルフィで志妹さんと知り合った。

 

■「ブラボ ラガッツオ」

出会いは2年前、志妹さんが39歳、アンドレアさんが38歳の時。志妹さんはイタリアに魅かれて7年間、日本とイタリアを往復していたが、「そろそろ年だし、結婚しよう」と思っていた。現地の友人から勧められて会ったのが、アンドレアさんだった。 「この人のことを悪く言う人は誰ひとりいなかったんです」と志妹さん。アンドレアさんはその評判通りの「ブラボ ラガッツオ(素晴らしい男の人)」で、彼も明るく気さくな志妹さんをすぐ気に入った。志妹さんが「結婚する気ある?」と尋ねると、アンドレアさんも「ある」と即答した。

志妹さんは2012年11月、一度アンドレアさんを長崎へ連れて来て両親に紹介。反対はされず、「もう(結婚して)いいよ」と言ってもらえた。1年後アマルフィの市役所で結婚式を挙げ、約1年前長崎で開店した。お互い、相手のどんなところが好きなのか? 志妹さんは「愛があふれている。正直で、ストレート」とニッコリ。アンドレアさんは「心に秘めておきたい」と語る。

志妹さんはもともと長崎で小さな店を持ちたいと考え、いろいろと勉強してきた。本場のイタリア料理店でシェフを続けていたアンドレアさんは格好の伴侶だった。日本は初めてのアンドレアさんだが、美しい海に面した長崎は故国とよく似ている。特に志妹さんの実家がある茂木の町と風景が大好きだ。「気候も故国とだいたい同じ」という。

海が大好きなのは志妹さんも負けていない。20歳で故郷を離れ、大阪、東京で暮らした。「海から遠い都会の真ん中にいる。いつかは長崎に帰りたい」とずっと思ってきた。

 

■イタリア人シェフの店よろしく先輩イラスト
南イタリアでは素材を重視し、その良さを生かすため味付けがシンプル。塩、レモンが主で、トマトソースも割とさっぱりしている。

二人の店のセールスポイントは、「イタリア人シェフが本場の味を提供する」。二人はこれからの抱負について、「ちゃんと仕事して、生活していくこと」と口をそろえる。そして、「子どもが欲しい」とも。
「フォルツァ イタロ ジャポネ!(イタリアと日本の友好!)」。インタビューの最後、アンドレアさんはジェスチャーを交え、大きな声で叫んだ。まだ日本語も片言程度しか話せないが、第2の故郷・長崎で頑張るんだという、自らに向けたエールでもあった。

 2015年10月 Vol.129「よろしく先輩122」