山下洋史・千代子ご夫妻

「よさこい よき恋」

山下 洋史・千代子ご夫妻 佐世保市在住

yoroshiku_41.fw「初めて会ったのは、二十歳の時だったな」
 「そう、あなたが事故で足を骨折して入院して来たのよね。一目見て、素敵だなと思ったわ」
 「それは初めて聞くなあ。こっちも、小さくて可愛い看護師さんだなと、まあ、一目惚れだったけど」

 

 

 

 

 

「そのせいかしら、私が仕事の話をするのを、とても良く聞いてくれる、聞き上手だったのは」
「それに、お義父さんは、知る人ぞ知る大工の棟梁で、尊敬する人だったからな。娘さんに失礼があってもいけないだろうし」

「でも、それから五年経って結婚してみたら、何もしてくれない人だったじゃないの」
「そうだな、何もかも任せきりだったかも」
「“よさこい祭り”の衣装まで作らされてたわ」
「けど、そのお陰で一緒に参加するようになったじゃないか」
「衣装を作ってると感動が私にまで伝わってきたの。不思議なことがあるのね」
「しかも、子供たちまで巻き込んで来たよな」
「毎年六月ころから落ち着かなくなるから、自然に子供たちにも感動が伝わったのよね、きっと」
「今年で何回目になるかな、家族揃っての参加は」
「ええ・・・、四回目ね」
「子供たちもいつの間にか大きくなって来たな」
「もうひとりの大きな子供も、いつの間にか衣装作りを手伝ってくれるようになったしね」
「知らない間に、何もしない亭主を卒業してた訳だ」
「そう。“よさこい祭り”のお陰なのよ」

「結婚して二十年の間に、いろいろと変化して来たんだな」
「変わってないのは、お互いに挨拶をするように心掛けていることね」
「そうだな、これは少しも変わってないな。夫婦・家族に限らず大切なことだから」
「何もしないようだったけど、そうやって私や子供たちを引っ張って来てくれたのよね」

 

 

yoroshiku_41_02.fw「そんなに大袈裟なことじゃないけど・・・。
いや、むしろこっちのほうが感謝してるよ。い
つも有り難う」
「それじゃ、今年も子供たちや地域の人達と頑
張りましょうね」
「そう、これから先もずっと頑張ろうな」

 

 

2008年10月vol.48 「よろしく先輩41」