楠田喜熊・三春ご夫妻

「言わぬが花」

楠田 喜熊・三春ご夫妻 株式会社雲仙きのこ本舗代表

yoroshiku_45.fw“きのこ”は、種を作らず胞子で殖える植物。日本では縄文時代の遺跡からも発掘されているそうですので、古くらからある食材なんですね。これまでは栄養価の無い物とされていましたが、最近では制癌効果があることが判ったと言います。まさに美味養生。

 

 

 

 

 

お見合い結婚だそうですね。
「当時の社員さんの中に私の親戚がいまして、その人から話があったんです」と三春さん。
「うちの父と姉が、その頃この人の勤めていた職場を訪ねて行って気に入ったんです」
 喜熊さん自身が決めたのでは無いんですね。
「私は忙しいし、総て父に任せてましたから」
 三春さんは、それで良かったんですか。
「ええ。主人は明るい人でしたし、仕事が出来る人なら家庭も大切にしてくれると思いましたから」

 結婚して、お互いに思い違いをしていたなんてことはありませんか。
「奥さんは、強くなりましたよ」
「私は特に何も感じません。尊敬出来る人で良かったですね。そうで無かったから、例えばトイレのスリッパのまま外に出て来たりしたら幻滅でしょ。でも、尊敬する人なら許せますから」三春さんは、若い人たちへのメッセージを込めて、そう話します。
「とにかく、夫婦に大切なのはブレない考え方ですよ」
「そう。そして肯定的に生きるってことでしょうね」

 多忙だと、二人でのんびりする暇もありませんね。
「どちらも温泉が好きですからね、僅かな暇を見つけては雲仙に行くんです」微笑みながら喜熊さん。
「それも。車の中で仕事の話をして、宿に着いたらお互いに無言なんですけど。そのほうがのんびり出来ていいでしょ」三春さんも笑います。

 

 

yoroshiku_45_02.fwなるほど、“きのこ”作りのベテランですね。二
人の愛情には“種も仕掛け”もないようですよ。
 ちなみに、皆さんは“きのこ”の花をご存知で
すか。“子実体”と言いまして、私たちが口にす
る部分が、他の植物の花に相当するのだそうで
す。
 素敵な人をみれば、愛だの恋だのと口にした
くなりますが、本物の花は“きのこ”のようなも
のなのかもしれませんね。

 

 

2009年2月vol.52 「よろしく先輩45」