岡本彰・典子ご夫妻

「ハートにキッス」

岡本 彰・典子ご夫妻 オカモト・シェ・ダムール オーナー

yoroshiku_47.fwアランは「人間語録」で次のように語っています。“夫婦の社会では、それぞれの仕事で各自が自分を助け、あるいは相手を支配する。だから、夫婦は対等だが、異なっている。彼らは異なるからこそ対等なのである”と。では、二人に伺ってみましょう。

 

 

 

 

 

国見で修行をしていた彰さん。その師匠の子供を送り迎えする保育園の保育士だったのが典子さん。お互いの印象はどうだったのでしょうか。
「僕は、とにかく美しい人だと思いましたね。なんとしてでも結婚したいと・・・」
「私には、いい人に見えましたけど、すごく積極的で断って断っても誘ってきました」
デートはどんな所に行ったんでしょう。
「アー君は、あちこちのケーキ屋さんに連れて行ってくれました」
「経営のノウハウを学び取りたかったですからね」
 そして、いよいよプロポーズですね。ケーキのように甘く切なくでしたか。
「とんでもありません。“独立して開店するから店番になってくれ”って言われたんです」
「典子の両親にも、そう言いましたよ。女房だったらタダで済みますから」
「あとで考えたら、ケーキ屋巡りのデートで、私を仕込んでたんでしょうね」

 これまでの結婚生活を振り返ってみて、どうですか。
「喧嘩ばかりして来たよな」「殴り合いもね」
 穏やかではありませんね。でも、そう言いながら見詰め合う眼差しは恋人同士のままではありませんか。
「女房は宝物ですからね。好きで好きで一緒になったんだから。子供たちにも、“お父さんには典子が一番大切な人。お前たちは二番目”だって・・・」
「夫婦があって、それから家庭になるんですからね」
「お互いにそのことを忘れていないから、殴り合いもできるんですよ」

 

 

yoroshiku_47_02.fw“夫婦は、愛し合うと共に憎しみ合うのが当然で
ある。かかる憎しみを恐れてはならぬ。正しく
憎しみ合うのが良く、鋭く対立するがよい”
 坂口安吾は「悪妻論」でそう述べています。
 目の前の二人、正しく憎しみ合ってるんです
かね。
 見えないのをいいことに、お互いの心にキッ
スいてるように思えてならないんですど・・・。

 

 

2009年4月vol.54 「よろしく先輩47」