池田功・京子ご夫妻

「丘の上に咲く花は」

池田 功・京子ご夫妻 愛野町在住

yoroshiku_48.fw夏を代表する花、ヒマワリ。その名から、いつも太陽に向かって咲いているイメージがありますが、正しくは、蕾の時期から小さな花になる間だけのことだそうで、大輪の花は東を向いたままだとか。
 この北アメリカ原産の黄色い花を、愛野のジャガイモ畑で見かけた人も多いのではありませんか。

 

 

 

 

 

男女それぞれの数人のグループで交際をしていたそうですが、その中からお互いを選んだ決め手は、どんな点だったのでしょうか。
「さあ・・・、どうだったか」「そうですね・・・」
 わずか十年前の、大切なこと。教えて下さいよ。
「初めから、仲間内でカップルにされてたようで」
功さんの口調は、笑顔と裏腹に素っ気ありません。京子さんも思い出せませんか。
「私も、記憶にないですね」これまた淡々と一言。
 京子さんの実家は商売をしていると伺いましたが。
「ええ、スーパー・マーケットを営ってます」
 農家に嫁ぐのは大変だったのではありませんか。
「どんな仕事も大変ですし、嫁いでみないと判りませんから、気にはなりませんでした」
「何があっても俺が味方になるからって、言いましたから、不安は与えなかったと思います」
 功さんは、表情を変えることなく話します。どうやら、“決め手”は二人の心に肥料のように埋めてあるようですね。

 それにしても、お祖父さんと両親、三人の子供達の四世代、八人家族。毎日、慌ただしいでしょうね。
「私には子供のこともありますが、誰もが理解してくれて、助けてくれますから有り難いですよ」
 京子さんは家族への感謝の言葉を忘れません。
 ジャガイモは一月に植えて五月に収穫。そして九月に植えて十二月に収穫する二期作だそうですが、夏の間はどうして過ごすんですか。
「ヒマワリを植えて、枯れたら肥料として畑に鋤き込むんです」
「七月には、旅行に行ったりもしますよ」

 

 

yoroshiku_48_02.fw北海道に次いで、全国で二番目の収穫を誇る長
崎のジャガイモは、こんなに明るく微笑ましい
皆さんの汗と努力が生み出す宝物。品種も、そ
の名の通りに“アイユタカ”なのだそうです。
 子供達は元気に走り回っていますが、功さん
と京子さんは、大輪のヒマワリのように同じ方
向を見詰めて生きているんですね。

 

 

2009年5月vol.55 「よろしく先輩48」