横田修一郎・博美ご夫妻

「ナンジャモンジャ」

横田 修一郎・博美ご夫妻 元島原市長

yoroshiku_49.fwアオスジアゲハの幼虫は、クスノキの葉を食べて育つといいます。虫除け成分が含まれているのに、これは不思議な事ですね。このクスノキを始め、見慣れない立派な樹木は、昔から“ナンジャモンジャ”の愛称でよばれます。島原の「市の木」もクスノキです。  

 

 

 

 

 

お見合い結婚だそうですね。
「県庁の職員の時に、下宿先の奥さんの紹介で」
「その方と私の母が知り合いでしたから。双方の両親と私たちの3対3でお会いしました、私の家で」
 印象はどうでしたか。

  「ひとり娘と聞いていましたが、おとなしくてしっかりした人だと思いました」
「私は、真面目な方だと感じましたね」
 二人とも遠くを見るような面持ちで振り返ります。
九月に見合い、十月に結納、そして翌年の二月に挙式。スピード婚ですから、よほど相性が良かったんですね。
「どうでしょうか。奥さんは、のんびり屋ですが」
「主人は、せっかちなんですよ」

 好きな音を尋ねてみますと、修一郎さんは“シシオドシ”の竹の音。庭園にある、水が溜まると竹筒が撥ねる、あの音だそうで、博美さんは、沸騰した茶釜に水を差した一瞬の静寂なのだといいます。
 どちらも詫び寂びの世界であることは共通していますが、音を発するのと途絶えるのは、これまた正反対ですね。 「ところで、私達の時代は、男も三十歳までには身を固めるのが常識でしたけど、今は晩婚化・非婚化してますね」
「そうね。私達は主人が二十六歳、私が二十三歳の時にお見合いをしたのに・・・」
 博美さんのお父さんが熱心に推し進めてくれたのもスピード婚の要因なのだそうですが、昨今は、当事者を取り巻く家族や上司の薦めも減っているのが懸念されますね。

 

 

yoroshiku_49_02.fwさて、世の中には“似た者夫婦”も多いのです
が、二人のように“正反対夫婦”も少なからず
見受けます。でもそれは、アオスジアゲハと
クスノキのように、不思議な縁でしっかりと
繋がっているのでしょうね。まさに“ナンジャ
モンジャ”ではありませんか。

 

 

2009年6月vol.56 「よろしく先輩49」