濵松和夫・美香ご夫妻

「風の来た道」

濵松 和夫・美香ご夫妻 (株)浜松建設 代表取締役

yoroshiku_51.fw風はどこで生まれるのでしょうか。子供の頃は不思議でなりませんでした。空気は、高気圧から低気圧に向かって流れます。その気圧を決めるのは気温。同じ温度になろうとして空気が移動するんですね。
では、ここ深江の“風びより”にはどんな風が吹いているのでしょう・・・。

 

 

 

 

 

どのようにして知り合ったのですか。
「主人の従姉妹と私が友達だったんですが、ある日その家に主人が遊びに来て・・・」
「22歳の時です。とにかく可愛い女性でしたよ」
 それで、どのように接近を試みたんでしょう。
「男女7~8人の友達を集めて飲み会を開いたんです」
 勿論デートの口実ですがと、和夫さんは笑います。
 当時は、島原で銀行に勤めていた美香さん。深江で材木店を営む和夫さんとは、よく会えたのでは。
「いいえ、月に一回くらいでした」
「商売をしてましたから、結構忙しくて」
 どんなデートをしてたんでしょうか。
「喫茶店に行ったり・・・」「お好み焼きとかな」

 25歳で結婚したそうですが、直後に普賢の災害がありましたね。大変だったでしょう。
「それを機に諫早に移って建築業を始めました」
 森山の“風の森”深江の“風びより”の原点ですね。
「主人は、何をするにもギリギリまで私には話さないから、いつも驚くことばかりなんですが」
 眼鏡の似合う美香さんは、それでも爽やかな笑顔で和夫さんを見詰めます。
 ところで、話は前後しますが、結婚を決めたポイントは何だったのでしょうか、和夫さん。
「はあ・・・それはですね、何だろう・・・」
 高校時代にはサッカー選手を目指していたそうですがこの質問は“パス”で逃れるつもりですかね、美香さんに目で助けを求めてますよ。

 

 

yoroshiku_51_02.fw建物の間を散策していますと、剪定挟みを片手
に和夫さんが手当たり次第に小枝を切り落とし
始めました。
「木は、こうして目線の前を透かしてやると風
が通るんです」
 なるほど。無闇に切ってるんじゃないんです
ね。
 美香さんが、その後をついて歩きます。する
と木々の梢を揺らして風が吹いてきましたよ。
きっと、知り合った日と同じ風かもしれませんね。

 

 

2009年8月vol.58 「よろしく先輩51」