平野辰彦・里美ご夫妻

「一つ屋根の下」

平野辰彦、里美ご夫妻 訪問介護士(長崎市)

平野 辰彦・里美ご夫妻

■ネットカフェでデート

里美さんは3つ年下の辰彦さん(旧姓小林)を「タツ」と呼び、辰彦さんは里美さんを「サト」と呼ぶ。3年近く前、インターネットのゲームサイト仲間の紹介で出会った。初デートは長崎市内のネットカフェ。初対面の印象は? 「一目ぼれ」(辰彦さん)、「好みのタイプ」(里美さん)。互いに「ビビッと来た」。

 

■おおらかな「プチ結婚」

1カ月ほど付き合った後、一緒に暮らし始める。約2年間の「プチ結婚」生活を経て、昨年1月14日、里美さんの誕生日に入籍した。

1970年代初め、「同棲時代」という劇画がはやり、流行語になった。旅行代理店に勤める今日子と売れないイラストレーター次郎が主人公で、テレビドラマや映画にもなった。都会の片隅で身を寄せ合って暮らす若い二人の物語には、どこか翳(かげ)があったが、タツとサトの「21世紀の同棲時代」は実にあっけらかんとして、おおらかだ。

里美さんは打ち明ける。「結婚を考えながら、同棲してみたかった。自分から提案したんです」。辰彦さんは最初「びっくりした」が、すぐに賛同、二人の親たちも見守ってくれた。

「30歳までに結婚したかった」と語る里美さん。格好の相手と巡り合い、その直感を確信に変えるために背水の陣で選んだ同棲生活だったのかもしれない。

 

■「自分が素でいられる」

入籍までの道のりを見ると、里美さんの積極性がよく分かる。実際、里美さんは自らの性格を「明るく、積極的。計画性もある」と

評し、結婚生活でも辰彦さんをリードしているようだ。辰彦さんは「優しく、せかせかしない」性格。「なまけものなんですよ」と笑う。こうした二人が口をそろえるのが、「一緒にいると自分をつくらなくていい。素でいられる」ということ。

インタビュー中、辰彦さんは長男颯真(そうま)ちゃんをずっと抱いていたが、抱き方に無理がなく、実に自然。ミルクを与えるのも毎日の役割だという。傍らで微笑む里美さんの表情には安心感が漂っている。

■子連れでディズニーへ平野 辰彦・里美ご夫妻

ほのぼのと穏やかなカップルの共通の趣味は、携帯電話でのゲームやケーブルテレビのアニメ番組。アニメでも、辰彦さんはコメディーやホラーもの、里美さんはファンタジーものがそれぞれ好きだ。

二人は色の好みも同じ、赤と黒。情熱の赤、安らぎの黒。対照的な色ともいえるこの2色だが、組み合わせると実にしっくりくる。

「明るい家庭を築きたい」と語る辰彦さんと里美さん。すやすや眠る颯真ちゃんを優しく見やりながら、語った。「できたらもう一人、今度はぜひ女の子をつくり、みんなで東京ディズニーランドへ出掛けたい」

 2016年3月 Vol.134「よろしく先輩127」