竹田 年光・美佳ご夫妻

「20歳差を越え再出港」

竹田 年光・美佳ご夫妻 総合保険アドバイザー(長崎市)

竹田 年光・美佳ご夫妻

ともに8年ほど前、離婚。4年前、美佳さんの「女子会」の仲間の紹介で付き合い始め、とんとん拍子に4ヵ月後ゴールインした。

 

■気負うことなく冒険へ

「結婚とは、臆病者の前に用意されたたったひとつの冒険である」(ヴォルテール)

別々の人生を歩んできた男女が、「夫婦」という二人だけの舟で未知の海へ漕ぎだす。結婚はやはり「ひとつの冒険」と呼べるかもしれない。新たなコンビを組んでの再出港。どんな思いだったのか尋ねると、「特別意識することなく、自然に一緒になれた」という。

年の差が20歳あることについても、違和感はなかった。双方の親やきょうだいたちも祝福し、エールを送ってくれた。「それがうれしかった。家族の交流が続いているのがありがたい」(年光さん)。

初対面の印象は「元気な女性だな」(年光さん)、「年の割にダンディーだけど、何だろうこの人」(美佳さん)。印象後段の美佳さんの不興は、年光さんがその日明け方近くまで飲み、二日酔いで出てきたことによる。

 

■飲みながら関係深める

だが、美佳さんの不興を買ったこの「酒」が、その後の二人の急接近を後押しすることになるから面白い。年光さんは日本酒党、美佳さんはビール党。いずれも酒を友としてきた。プロポーズの場所がホテル屋上のビアガーデンだったというのも、二人らしい。

相手のどこに魅かれたのか。年光さんは「言動がはっきりしているところ」、美佳さんは「一緒にいて楽しいところ」と言う。美佳さんにとって、人生経験があり、読書量も豊富な年光さんの話は飽きがこないのだろう。

「今の暮らしは?」の問いに、美佳さんは「交際期間が短かったので、結婚してから分かったことが多い」と率直に語る。一例を挙げれば、「私の世代では考えられないほど、彼の友達付き合いは広い」と。しかし、そうした年光さんの交際に引き込まれて、美佳さんは新しい経験をいろいろすることができた。観劇サークル「長崎市民劇場」への参加もその一つだ。そして、年光さんもまた、美佳さんの仕事仲間との飲み会に参加するなど、双方向の交流を心掛けている。

美佳さんは何事もまずやってみるタイプ。これに対し、年光さんはじっくり考えてから決断する。普段の生活では年光さんが美佳さんのペースに合わせることが多いようだ。竹田 年光・美佳ご夫妻

再出港から4年目。美佳さんは「いろいろぶつかったりして、やっと今うまく行きだした。夫婦として歩んでいく気持ちがしっかり固まった」と話し、年始に手帳に書いたメモを見せてくれた。そこには、「仲良く、優しく、思いやりを持って」とあった。

当面の目標は、子づくりと「新婚」旅行。インタビューの最後、カメラマンが写真を撮った。どっしり構える年光さんに腕を絡ませ、美佳さんが晴れやかな笑顔でピースサインを繰り返す。舟はいよいよ巡航速度に入った。

 

 2016年4月 Vol.135「よろしく先輩128」