第1話 約束の新婚旅行

遠い記憶で薄れがちだが、厳寒で雪だったので二月か。25歳、妻が一つ下。形ばかりの身内での、顔合わせで結婚式。40年前です。

貯金ゼロ。飲み屋の借金はでっかい。結婚費用を新生活にあて、禁酒で出直すと、披露宴もやめ「せめて新婚旅行ぐらい」と家人側の要望も「そのうち豪華な旅行です」と大ボラでかわしました。

新聞記者の仕事は格好はいいが、心身ともにきつい3K。他社との競争でストレス過剰。これを癒すのがお酒。新生活のお金も散々。よく家人も耐えた。「だって帰る実家がない」についにホロリ。でも出社―飲み屋は定番。

平成17年、天皇、皇后両陛下主催の秋の園遊会に招かれた。仰天!なぜ?神武天皇以来の神話、伝説が大好きで日本書紀・古事記が愛読書だからか、まさか。皇室ファンの家人は欣喜雀躍。「あの約束は守ってくれたんですネ。」そうか、新婚旅行と受け取ったのか。(当方忘却)とにかく歴代天皇に大感謝でした。