沖中義明・祐子ご夫妻

「らんらん、ラン」

沖中 義明・祐子ご夫妻 長崎市在住

yoroshiku_57.fw”私たちはみな生まれながらのランナーであるが、多くの人はその事実に気づいていない”
 生物学者で自らもランナーであるベルンド・ハインリッチは、著書でそのように述べています。四十一歳で100キロ・マラソンに挑戦し、マスターズの世界記録も持つそうですが、チーターに瞬発力を、渡り鳥に持久力を、ラクダに水分の使い方を、カエルにペース配分を学んだと言います。

 

 

 

 

 

知り合ったのはどんな経緯からですか。
「職場の研修で知り合いました」と義明さん。祐子さんは元気のいいスポーティーな印象だったとか。
「私はスポーツが好きで、職場の陸上部に入って彼と走りました」祐子さんの目には真面目な男性として映ったそうです。
 結婚十五年だそうですが、今の世代では早いですね。
「私が二十五歳で彼女が二十一歳の時でした。病弱な父に言われて、早く決めたんです」
「価値観が一緒でしたから、何のためらいもなくね」
 プロポーズの言葉は覚えていますか。
「何だろう・・・、単に“結婚しよう”って」
「そう、私はその場で“はい”とだけ」
 さすがにランナー同士、話も早かったんですね。

 結婚して良かったと思うことは。
「子供が四人いますから、家族が増えて幸福です」
「そうね、私もやはり子供がいてくれるから・・・」
 これまでの生活を振り返って何か感想はありますか。
「私のわがままを許してくれますから感謝してます」
「主人が三年間ほど単身赴任した時、存在の大きさに気付きました。離れて初めて判るものですね」
祐子さんは目を潤ませます。

 

 

yoroshiku_57_02.fw今は、義明さんと子供たちが走り、祐子さんは
サポート役をしているそうですが、二人を、子
供たちを見ていますと、祐子さんは心の中で一
緒に伴走しているのが判りますよ。何だかハミ
ングが聞こえて来るようですもの。辛く厳しい
スポーツですが、家族揃って“生まれながらのラ
ンナー”なんですね。
 誰ですか、“その事実に気付きたくない”なんて
言ってるのは・・・。

 

 

2010年2月vol.64 「よろしく先輩57」