辻松淳二・美幸ご夫妻

「桜便り」

辻松 淳二・美幸ご夫妻 佐世保市亜熱帯動植物園 獣医師

yoroshiku_60.fw春ですね。全国各地を桜前線が北上する季節。皆さんの今年のお花見はいかがでしたか。
 ああ、申し遅れてました。私は辻松桜と言います。淳二パパと美幸ママの間に生まれて、まだ三カ月の女の子。今日は私がお腹の中にいた頃から聞いていた、パパとママの馴れ初めをお話し致しましょうね。

 

 

 

 

 

パパは、東京生まれの神奈川育ち。北海道大学の獣医学部を出て、今ではすっかり有名になりました旭山動物園に勤務していました。でも、海外協力隊で働きたくて四年で退職。ところが協力隊員になれなくて、札幌の動物病院に勤めました。
 そこで働いていたのが、江別市出身の動物好きでトリマーをしていたママ。お互いに一目惚れと言う訳ではなかったようですが、それでもパパは可愛い女性だと思ったそうですし、ママも風変わりだけど自分に無いものを持った良い人だと思ったそうです。 そんなある時、パパはどうしても夢を諦めきれず、再び海外協力隊に応募。そして南米グアテマラに二年間の予定で派遣されました。知り合って間もないのですから、ママはちょっぴり不安だったようですが、メールの遣り取りで地球の裏側のパパと心を通わせていたそうですよ。
 帰国後、パパは千歳の動物病院に勤務。この時にママと結婚しました。そして四年ほど前に大牟田にやって来ました。そこでママは、去年の今頃に私を身籠もったのでした。突然のことでしたし、ちょうど桜の季節でしたから、この名前を付けたようですよ。

 佐世保に移り住んで、パパは佐世保市亜熱帯動植物園の獣医をしています。まだ半年なのですが、私はここで生まれましたから、佐世保っ子なんです。パパもママも佐世保の人達はとても穏やかで大好きだそうですから、私も嬉しい限りです。
 だから、いつまでもここで暮らせたら幸せなんですけど、パパは単に動物好きなだけではなく、人、特に子供たちと動物の触れ合うことに関わるのが目的なので、またいつか、どこかに移り住む日が来ることでしょうね。

 

 

yoroshiku_60_02.fw桜の花は、九州では三月中旬から咲き始め、マ
マの故郷辺りでは五月中旬頃に見頃を向かえま
す。いつの日か、私たちが佐世保を離れること
があっても、お花見の時には思い出して下さい
ね。パパもママも、もちろん私も、日本のどこ
にいても佐世保の皆さん、長崎の皆さんの暖か
い笑顔の花を忘れませんから。

 

 

2010年5月vol.67 「よろしく先輩60」