田中栄一郎・真理ご夫妻

「道を拓く」

田中 栄一郎・真理ご夫妻 佐世保市在住

yoroshiku_61.fwイタリアのスキャパレリは、火星表面の筋模様をカナリ(溝)と名付けましたが、フランスの天文学者フラマリオンがカナル(運河)と誤訳してしまいました。溝は自然ですが、運河は人工的なものですから、人々の間では火星人がいると信じられるようになったといいます。今では他愛のないロマンですが、一言の重みを感じさせるエピソードですね。

 

 

 

 

 

栄一郎さんと真理さんは友達の紹介で知り合ったそうですが、お互いにどんな印象だったのでしょうか。
「彼女は優しそうな女性でした」
「私は、楽に付き合える感じでしたね」
「自然に・・・」「そう、自然体でいられた・・・」
主に、どんな所でデートしていたのでしょう。
「最初は出島ワーフでした」
「そうだったわね。あとは、雲仙とか小浜に・・・」
「食べ歩きをしてたね」二人は和やかに笑います。
プロポーズは、どちらからどんな風に。
すると、真理さんが応えました。
「付き合い始めて約一年経った私の誕生日に、婚約指輪をプレゼントに求めました」大きく笑います。
かなり大胆な一言ですね。
「でも・・・」と、栄一郎さんは言います。「こちらも気持ちは判ってましたからね、自然に」
結婚後、何かお互いの印象に変化はありますか。
「彼女は明るくなりましたよ」
「彼は特に変わりなく、思いやりがあって、おとなしいけどドッシリした、怒らない人のままですよ」
「お互いに無いものを持ち、補い合ってるんですね」
昨今は、二人と同じ世代で晩婚化、未婚化が進んでいるようですが、何かアドバイスはありますか。
「学歴とか収入とか・・・、理想が高すぎるのは良くないと思いますね。先ず、会ってみること」真理さんは言います。
「”個”を大切にし過ぎて、相手の中に入らず、こちらも近付こうとしないんですよ。もっと、一歩踏み込むことをしないといけませんよね」栄一郎さんが続けます。

 

 

yoroshiku_61_02.fw自然体であることは大切なのですが、やはり”こ
こ一番”の場面では意識的な言動、人工的な運河
も必要なんですね。
『開けゴマ!』と、願うだけでは道は拓けませ
んから。
 

 
 

 

2010年6月vol.68 「よろしく先輩61」