鈴木章悟・みゆきご夫妻

「塩のように好き」

鈴木 章悟・みゆきご夫妻 長崎市在住

yoroshiku_66.fw三人の娘を持つ王様がいました。ある時、王様は「私のことをどれだけ好きか」と三人に尋ねました。長女は「私の命ほど」と応え、次女は「宝物以上」と。そして三女は「塩のように」と言いました。すると王様は「何だと、お前はワシを塩ほどにしか好きではないのか」と怒り、末の王女を追放しました。

 

 

 

 

 

二人が出会ったのは佐世保だそうですが。
「仕事で住んでいた時に」
「私は幼稚園に勤めてました」
では、仕事関係ではないんですね。
「異業種交流のイベントで知り合ったんです」
「そのイベントや活動をこなしていくにつれて一緒の時間が増えていったんです」
お互いに、どんな印象でしたか。
「一緒にいてたのしいなあ、くらい」と、章悟さん。
「主人は良く話しますし、年上に見えましたけど」
結婚を意識したのは、いつ頃、何が決め手でしたか。
「特に・・・何もなかったですね」ここでも章悟さんは淡々と話します。
「しっかりした人だと思いましたから、・・・」
二人の会話は自然なまま。
でも、結婚するまでに二年も経ってませんね。
「長崎に転勤が決まりまして、それを機に」
「両親にも既に紹介していましたから、いい機会かなと思って」
「もし、転勤話が無かったら、もう少し先に延ばしていたんでしょうけど・・・」章悟さんはやはり淡々と言います。
 性格は、お互いにどう受け止めているんでしょう。
「たまに細かくいろいろ言われるんですよ」
「主人は逆に、大雑把で積極的ですね」
「だけど、最終的には奥さん任せですけどね」
 これからはどんな人生を歩みたいのでしょう。
「家族や周りを楽しませられるようにがんばりたい」
「家庭を大切に」
「つまり、今のままだね」

 

 

yoroshiku_66_02.fwさて、追放された王女は、或る国の王子と結婚。
披露宴には、自分の娘とは知らずに招かれた父
の王様の姿も。誰もが美味しそうに料理を食べ
ていますが、王様にはちっとも美味しくありま
せん。王女がわざと塩を入れてなかったのです。
そこで王様は三女が言った“塩のように”の意味
を悟ったのでした。平凡だけど無くてはならな
いもの。スペインの昔話は、真の愛をこのよう
に教えているのです。

 

 

2010年11月vol.73 「よろしく先輩66」