中村広明・美紀ご夫妻

「海辺のふたり」

中村 広明・美紀ご夫妻 海カフェ オーナー

yoroshiku_69.fw満月と新月は正反対の天文現象です。地球が月と太陽に挟まれた時が満月、月を挟んだ時が新月ですから。でも、どちらも大潮になりますし、この場合、地球の裏側も同じ。この時に、南米アマゾン川では潮が押し寄せて上流に向かう“ポロロッカ”が起きるのは有名ですね。

 

 

 

 

 

広明さんと、三才年下の美紀さんは、学生時代に知り合ったのだそうです。
「僕は、それ以前にオーストラリアとハワイに留学してたんですが、結局は金が無くなりましてね、それで帰国してアルバイトをしてる時に、彼女と一緒だったんです。その頃から既に結婚は意識してましたよ」
「そう、自然に・・・」美紀さんも小声で応えます。
 でも、結婚までに八年間ありますね。
「まだ僕には経済力がありませんでしたから、結婚なんて彼女の親に失礼でしょ」
 その後、広明さんは商社に勤め、ダイヤモンドのバイヤーとして国内外を飛び回ったとか。
「福岡で新婚生活に入ったんですが・・・」
「暫くして、私の母が病気になりましたから・・・」

「それで僕が商社を辞めて、一緒に暮らすことにしたんです。家族は大切ですからね」
美紀さんの生活も大きく変わったんですね。
「ええ。いつも一緒に過ごせるようになりました」
「素敵なチビ達にも恵まれたし、家族で過ごせるって最高ですよ。アイ・ラブ・マイ・ファミリー」

 ところで、二人には共通の趣味があるとか。
「海が好きなんですよ。モルジブとかタイとか、よく出掛けましたね。僕はシュノーケルがしたくて」
「私は泳げませんから浜辺で過ごすだけですけど」
まるで正反対の楽しみ方なんですね。今も海に出掛けるんですか。
「男の子が三人いるんですが、まだ手がかかりますから、近くにしか行けませんね」
「でも、大きくなったら家族で行きたいわ」
「若い頃に二人で行ったタイの海にね」

 

 

yoroshiku_69_02.fw店の脇に小川があります。水は殆ど流れていま
せんが、先程、下流の暗渠に海水が満ちて来ま
した。それが、小一時間すると店の所まで昇っ
ています。この辺りが、埋め立て前の砂浜だっ
たようです。
そう言えば、この日は大潮。満潮に向かって、
海が二人の愛情のように押し寄せていますよ。

 

 

2011年2月vol.76 「よろしく先輩69」