梅本雄史・和子ご夫妻

「宝の在り処」

梅本 雄史・和子ご夫妻 長崎市在住

yoroshiku_76.fw羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアからエジプトのピラミッドまで旅に出ます。彼を待つ宝物が隠されているという夢を信じて。
そして、漸く辿り着いた時、少年に近付いて来た男達が言いました。
「宝物の在る所に、お前の心も在る」と。

 

 

 

 

 

紹介で知り合ったそうですが第一印象は。
「彼女は真面目そうで、おとなしい感じでした」
「彼はとても優しそうに見えました」
どんな交際でしたか。
「始めの二、三か月は、月に一回か二週間に一回程度で会ってました」
「その後は、毎週。多い時は週に二、三回ね」
「ドライブが中心でしたけど、僕はペーパードライバーでしたから、運転は主に彼女がしてましたよ」
「今は慣れて、会社の車も運転してるようですが」
結婚を意識し始めたのは、いつ頃でしたか。
「知り合って二週間くらい後に彼女は誕生日だったんです」
「その時に、お花とハンカチを贈られました」
「結婚しようって言葉も添えてね」
十一月にお互いの両親に紹介して、翌年の七月には結婚。知り合って一年も経ってませんね。
「家族に対する考え方が共通でしたし・・・」
「一緒にいて楽しかったし、なんだか昔から知ってる人みたいな感覚でしたね」
なるほど、相性が良かったんですね。
「趣味はまったく違いますけど」
「彼はロックバンドでドラムを叩いたり、ピアノを弾いたりしますが、私は家の中で本を読んだり、図書館に行ったり、静かに過ごすのが好きですね」
喧嘩になったりしませんか。
「彼女は色々と言いますが、こっちは聞き流して」
「だから喧嘩にならないんです。こんな人が身近にいたなんて、不思議です」

 

 

yoroshiku_76_02.fwさて、目的地に着いたサンチャゴ少年。近付い
て来た男達に教えられた宝の在り処は、羊飼い
と羊の眠る古い教会にある一本のイチヂクの木
の根元でした。そこは、サンチャゴ少年が旅立
った場所でした。宝物とは、彼が経験した様々
な出来事のことだったのです。
遺伝学者の太田朋子の言によれば、「人は出会
いによって作られ、能力を引き出される」とか。
あなたの素敵な人もイチヂクの木の根元にいるのかも。

 

 

2011年9月vol.83 「よろしく先輩76」