松尾 彰・恵里 ご夫妻

「愛はストレートで」

松尾 彰・恵里 ご夫妻 松尾コーヒー株式会社 専務取締役

yoroshiku_78.fw「焦げ臭くして味ふるに堪えず」1804年、長崎奉行所に勤めていた大田南畝はコーヒーについてこのように書いています。天明年間にオランダ人が出島に持ち込んだとされていますから、日本人にはまだ味も香りもなじめなかったのでしょうね。

 

 

 

 

 

二人が出会った経緯は。
「赤い糸で結ばれていたんでしょうね」彰さんは多くを語りません。「友達に誘われて、行きたくもないのに出掛けた所で出会ったんです」と照れ笑い。
では、印象はどうでしたか。
「彼女は輝いてましたね」
「彼は、体格が良いから格闘技をしていると・・・」恵里さんは笑います。

 結婚を意識したのはいつ頃なんでしょう。
「僕の方は半年位で決めてましたよ」
「なんとなく流れじゃないでしょうか」
何か決定的なことがあったのではないですか。
「実は、ドライブで白木峰に行ったんですが、彼女が弁当を作ってくれてましてね、それがまだ温かかったんです。エビフライもハンバーグも・・・」
「朝から作りましたからね」
「それで、家庭的な女性だと思ったんです」
「今は、しっかり手抜きをしてますけど」
ふたりは顔を見つめ合って笑います。
では、プロポーズの言葉は。
「特に・・・」
おや、肝心なことは秘密ですか。

 ところで店は開店したばかりですね。
「もう、12年前から計画してたんですが」
「なかなか良い場所もなく、慌ただしかったから」
これまでは製造だけだったのに、販売を始めたのはどうしてなんですか。
「日本のコーヒーは長崎が発祥の地ですし、もっと広めて行きたいと思いましてね」彰さんは真顔。
これからの夢は何でしょうか。
「ゆっくりした時間が欲しいですね」
「彼は歴史が好きだから、史跡巡りの旅とか」

 

 

yoroshiku_78_02.fwコーヒーは、保管の仕方、挽き方、抽出法など
の影響で、同じ物は二度と飲めないと言います。
何だか人生に似てますね。ところで、プロポー
ズの言葉は。
「まあ・・・、率直に“結婚しよう”って」
彰さんは大いに照れて言いました。やはり、告
白とコーヒーはストレートが基本なんですね。

 

 

2011年11月vol.85 「よろしく先輩78」