町孝・郁子ご夫妻

「二度目の春」

町 孝・郁子ご夫妻 JR九州高速船(株)代表取締役社長

yoroshiku_80.fw「世界最古の港は、イスラエルの古代都市ヤッフォにあり、紀元前3300年に遡るそうです。英語のポートには「受け渡し」、ハーバーには「避難所」の意味合いがあるといわれます。男性は船に、女性は港に例えられることがありますが、何となく解るような気がしますね。

 

 

 

 

 

知り合った経緯は何ですか。
「大学の一年先輩後輩だったんです」と孝さん。
「当時、主人は陸上部で、私はテニス部でした」
お互いの印象はどうだったんでしょう。
「彼女は素朴で、結婚するには相応しい女性だと」
「主人は、かなりモテる人で、憧れてました」
孝さんが26歳、郁子さんが25歳で結婚とか。
「当時は、それ位の年齢が当然でしたし、結婚して一人前の時代でしたからね」孝さんは、昨今の結婚事情に眉をひそめます。

 結婚して35年。振り返って、どんな感慨ですか。
「私は仕事人間で、単身赴任が多くて、家も子供達も妻や祖父母に任せ切でしたからね・・・」
「私は小学校の教員をしてましたし、二人きりの思い出は殆どありませんよ」
「去年、知人に誘われてトルコに出掛けたんですが、一緒に旅行するのは新婚旅行以来でしたね」
殆ど、背中合わせの生活だったんですね。でも、孝さんが各地を転々として仕事に専念出来たのも、郁子さんという頼もしい“港”があったからなのでしょうね。

 それでは、これから先の夢は何でしょうか。
「そうですね、リタイヤしたら生まれ故郷の下関に戻って、日韓交流の手伝いをしたいですね」
「主人がよく韓国の歌を口ずさむんですが、意味を知りたくてハングルを勉強しているところなんです。将来、何かお役に立てばいいですね」
「今は妻の方が旨いかもしれませんよ」

 

 

yoroshiku_80_02.fw話の内容からだと、擦れ違いの多い人生を送っ
て来たような印象を受けますが、背中合わせで
も阿吽の呼吸でピッタリと心を通わせていたん
ですね。定年後の生活を“第二の人生”などと表
現しますが、孝さんの凛々しい表情と郁子さん
の包擁力ある笑顔を拝見していますと、どうや
ら二人には学生時代以来の“第二の春”が待ち受
けているみたいですよ。

 

 

2012年1月vol.87 「よろしく先輩80」