廣田亮作・友理ご夫妻

「名画のように」

廣田亮作・友理ご夫妻

yoroshiku_99.fw ゴッホは「人の本当の仕事は三十歳になってから始まる」と言っています。彼の年譜を見ますと、なるほどその頃から本格的な絵が生まれています。 
 ゴンクールの小説に触発され日本趣味を持ち、浮世絵の収集を始め、その後に有名な“ひまわり”を描く時期を迎えています。

 

 

 

 

 

亮作さんは対馬、友理さんは長崎の出身だそうですが、知り合った経緯は。 
「僕が京都伝統工芸専門学校の陶芸コースに在籍していた時、友人から長崎の女性がいると紹介されまして。十九歳の頃です」 
「私は総合工芸コースで金属工芸を専攻してて」 
 印象はどうでしたか。 
「彼女はね可愛かったですね」 
「私は、何となく結婚するのではと予感がしました」 
二人は穏やかに振り返ります。 
 
どんな交際だったのでしょうか。 
「僕たちは近くのマンションに住んでいましたから
週末のデートでしたね」  
「二十四歳の時、お金が掛かるから一緒に住もうってことになって、結婚しました」 
長崎にお店を開いたのはなぜなんでしょうか。 
「来年生まれる子供を長崎で育てたくて…」 
「そう、やはり長崎がいいですからね」  
 
 仕事は一緒にしていますが、役割分担は。 
「僕がロクロを廻して…」 
「私が絵付けをしています」 
「僕は彼女のカンバスになりたいんです」 
「そのカンバスに私は絵を描かせてもらうんです」

 

 

yoroshiku_99_02.fw同い年の二人は三十歳の節目を迎えます。
まさに本当の仕事が始まるんですね。 
ゴッホは「夫婦とは二つの半分になるので
はなく、一つの全体になる事だ」とも言っ
ています。 
二人は協力して一つの陶芸品を作っている
のですから、まさに「一つの全体」になっ
ているんですね。 
勝手な想像ですが、お店の名前“花と風” の
「花」は、ゴッホがユートピアの象徴とし
たヒマワリなのかもしれませんね。  

「花と風」
住所 長崎市諏訪町6-21永井ビル1F 電話 090-7384-8617

 

 

2013年10月vol.106 「よろしく先輩99」