東 勇一郎・有香ご夫妻

「観葉植物で癒しを」

東 勇一郎・有香ご夫妻 観葉植物栽培(大村市)

東 勇一郎・有香ご夫妻

「人の心を癒す観葉植物を多くの人に届けたい」。勇一郎さんと有香さんは持病と闘いながら、二人三脚で栽培に励んでいる。

大村市北部、国道34号から東へ折れる田園地帯、長崎自動車道からは大村インターを出て右折し郡川・彼杵方向へ10分ほど。ビニールハウス15棟のうち、2棟は今年2月に出来上がった。50~60種類の観葉植物を栽培。最近、台湾から輸入したパキラの苗600本はクラウドファンディングで投資者を募った。

「パキラは運を開くといわれ、贈り物にも人気なんです」。説明する有香さんの目がきらきら輝いている。側で勇一郎さんが微笑む。

二人が知り合ったのは、ともに20歳。勇一郎さんが大学3年生、有香さんが歯科衛生士として就職する直前だった。共通の友人が「性格が似ている、変わった人がいるよ」と紹介してくれ、出会ってすぐ互いに「純粋だな」と感じた。結婚して7年が経過、二人は33歳になった。今はどう感じているのか。

「やっぱり、純粋ですね。一緒にいて楽しい。それに、人の悪口を言ったことがない。いつも優しく、穏やか」。有香さんは勇一郎さんのことを、そう評する。勇一郎さんも有香さんについて、「親切で、いろいろ心配してくれる。優しいです」と目を細める。

 

■ともに病と闘いながら

二人は勇一郎さんの父母と同居し、有香さんの母、パート2人を含めた7人で仕事をしている。1歳と5歳の女の子がいるが、「料理は母がしてくれ、育児では私の祖母も手伝ってくれるので、とても助かります」と有香さん。ただ、ここまでの結婚生活は「波乱万丈」だった。4年ほど前、有香さんが甲状腺の病気に、勇一郎さんが筋肉を動かす運動神経の病気にそれぞれなった。勇一郎さんは4カ月間の入院生活も経験。手足のしびれや歩行困難という後遺症を抱えている。

観葉植物の栽培は日光調節、水やり、土の管理など日常のきめ細かな作業が欠かせない。勇一郎さんによると、仕事のパートナーとしての有香さんは「バリバリいいです」。インターネット販売を始めたのも、有香さんの提案から。ホームページも充実させてきた。毎年、近くの養護学校や中学校から体験学習の生徒たちも受け入れている。

 

■ウンベラータのように東 勇一郎・有香ご夫妻

観葉植物の栽培について、二人は「毎日の生長が目に見えて分かるのがうれしい」と口を揃える。当面の目標は現在3分の1程度のインターネット販売を拡大、都会の人たちに魅力を知ってもらうこと。「自家生産だから、安く提供できます」と自信を見せる。

勇一郎さんと有香さんは支えてくれる家族に感謝しながら、今日も観葉植物の数々に愛情を注いでいる。インタビューを終えてハウスを辞する時、二人の横に瑞々しいウンベラータの鉢が並んでいた。葉はハート型。花言葉は二人にぴったりの「夫婦愛」だ。

2017年5月 Vol.148「よろしく先輩141」