平田賢史・順子ご夫妻

「海路の日和」

平田賢史・順子ご夫妻 株式会社 米粉屋

yoroshiku_103.fw広大な海の中に見え始めた小島に飛行機が着陸する。何度経験しても不思議な感慨に捉われる瞬間です。一体、島の人達はどうやってこの島に辿り着いたのだろう。無謀な冒険心からか、あるいは何某かの目的のある探検・・・。飛行機も大型船もない時代、彼らは海の果てに何を求めたのだろうかと。

 

 

 

 

 

賢史さんは五島の出身。その後、国内外の旅をしたそうですね。
「二十歳の頃にニューヨークに行って、最後は二十五歳の時に神戸から九州一周をしようとシーカヤックで出掛けました」野性味のある目で話します。
順子さんと知り合ったのもその頃だとか。
「彼がシーカヤツクで長崎に来たときに、私が働いていた知人の飲食店で出会ったんです。
一目惚れしたんですよ私」順子さんは明るく話します。
「僕は二回目に会った時にビビッと来ましたね」賢史さんも穏やかに笑います。

その後、賢史さんは福岡までシーカヤックで行き、旅を終えたんですね。すぐに結婚したんですか。
「いや、そのつもりでしたけど彼女の両親の反対に遇いましてね。なにせ無職でしたから・・・」
「彼は大工見習いなどしながら、一年後に結婚しましたよ。待っても同じことですからね。実は私は失恋したことがあって、その先はやりたいことをしようと考えてたから、困難とは思いませんでしたし」順子さんは、爽やかに笑います。
「僕たちは人生観が似てたんですよ」
「二人でワンセットかな」
「訳もなく旅をしましたけど、その体験が日常生活の目に見えない部分で生かされてる気がします。人生にムダなことはないんですね」
「そうね。それに言葉にすれば実現するものなんですよ」
今は順子さんの御父さんの始めた米粉卸から開発へと拡張していますが、将来の夢は。
「私はカフェを開きたかったから、チャレンジしたいですね」と順子さん。
「僕も応援して実現したいですね」賢史さんは野生の目に戻ります。

 

 

yoroshiku_103_02.fwところで、冒険と探検はどう違うのでしょう
か。辞書的には前者は成功の見込みのないこ
とをすることとあり、後者は未知の地域を探
ることとあります
ただ、どちらにも共通するのは“危険を冒して
”するものだとか。
二人は夫婦になったのですし、子供も生まれ
て来るかもしれません。そうなると“危険を冒
す”わけにはいかないでしょう。天候と風を読
んで、安全な人生探検をしてくださいね。

 

 

2014年2月vol.110 「よろしく先輩103」