深山繁樹・友里ご夫妻

「実を言えば…」

深山繁樹・友里ご夫妻

yoroshiku_104.fwイチゴは誰でも知っていますが、食べている実は赤く膨らんだ部分と思っていませんか。正しくは表面にあるゴマのような粒々が実なのだとか。赤い部分は花床と言って、めしべの土台だそうです。「実」をジツと読めば「本当の」の意味になりますね。ですから、これは本当の話なんですよ。

 

 

 

 

 

繁樹さんと友理さんは同い年。同級生だったんですか。 
「いえ、全然違います。僕が洋服を買いに行った店で彼女が働いていたんです」 
「一週間後に、補正した服を彼が取りに来たんですが、私はお休みの日で・・・」 
「それで他の店員さんに僕の電話番号を伝えて貰ったんです」 
友理さんには抵抗がありませんでしたか。 
「いいえ。仕事柄、お礼の電話を入れることはよくありましたから、すぐに掛けました」  
 
 繁樹さんは一目惚れしたんですね。 
「はい。」素直に認めます。 
友理さんはどうでしたか。 
「電話で話していると共通の友達がいることが判って、皆で食事に行くことになったんです。でも友達の都合が悪くなったと、彼一人だけ来て。でも、食事をしてて素敵な人だと思いました」 
それは最初から繁樹さんの作戦だったのでは。 
「うーん、まあ・・・そうですね」

 

 

yoroshiku_104_02.fw交際半年で結婚を決めて、さらに半年後には結婚したそ
うですが、友理さんや家族は農家に嫁ぐことに問題はな
かったんですか。 
「世間では、よくそんな話を聞きますが、私も家族も何
も抵抗はありませんでしたよ。むしろ親はモノ作りなん
ていいじゃないかと喜んでくれましたよ」 
 それにしても、出会い方から初デートまでとてもスム
ースだったんですね。繁樹さんは大学を出て一年ほどアメリカに遊学していたそうですが、その時代に女性の口説き方を学んだのではないですか。 
「いえ、いえ・・・、とんでもないですよ」 
「あら、そうかもしれませんよね」 
二人はイチゴの花のように笑います。 
本当はどうだったんでしよう。まさにイチゴ一会ですからね。あれれ、このシャレだけは使わないつもりだったのに・・・。

 

 

2014年3月vol.111 「よろしく先輩104」