竹村 義隆・依都子ご夫妻

「あるがまま、穏やかな時を」

竹村 義隆・依都子ご夫妻 飲食店経営(長崎市)

竹村 義隆・依都子ご夫妻

■ワインバーでの出会い

二人とも長崎市出身。26年前、義隆さんが25歳、依都子さんが20歳のころ、出会った。義隆さんのワインバーに、依都子さんがお客として来た。

依都子さんは「すごく大人に見えて、しっかりしているなって感じました」。一方、義隆さんは「最初は特にいいとも思わず4年間付き合ったけど、わりかしいい奴だなと思うようになりました」と話す。

二人は高校の先輩後輩だと分かったこともあって、徐々に打ち解けていく。当時商売を始めたばかりだった義隆さんには、「店をもっと大きくしたい」という目標があった。時間を見つけては、勉強のためいろんな店へ出かけていく。依都子さんもよくついていった。「今振り返ると、それがデートだったのかもしれません。でも、仕事の話ばかりしていましたね」と笑う依都子さん。

23年になる結婚生活。義隆さんは「とにかく彼女のありがたさを感じている」と話し、依都子さんは「無我夢中でした」と振り返る。

二人には、大学生と高校生合わせて男女3人の子どもがいる。夫が夜遅くまで働く日々、依都子さんは夫の思いも受け止めて子育てに奮闘した。今、依都子さんは店の経理を含めた事務仕事も受け持っており、義隆さんは「自由な時間や休日もなかなかない中で、本当に一所懸命励んでくれている。仕事と生活の両面にわたって彼女の助言は大きい」と感謝する。

二人の自宅の近くに義隆さんの両親が住んでいるため、依都子さんは毎月義母を車で墓参りに連れて行く。依都子さんが塾をやっていたころは、義母が子どもたちの面倒を見てくれた、という。

 

■1軒の店の中に3「店」

二人が開いている浜の町(鍛冶市通り)の店「LALA VISTA NAGASAKI ゑびす屋」はオープン4年目、ユニークな店だ。1軒の店の中に、和食、鉄板焼き、ワインバーの3「店」がある。義隆さんが考案した。店構え、内装ともシック。「おしゃれで、どこか旅行に来てるみたいって、よくお客様から言われます」と依都子さん。義隆さんは「雰囲気から、高いのではと思われるみたいですが、全然そんなことはないんです。お気軽にお越しください」と笑顔でアピールする。

店には、あと二つ特徴がある。和食の店には珍しいソムリエール(依都子さん)がいることと、600種類超の収納を誇るワインセラーを備えていることだ。竹村 義隆・依都子ご夫妻

店の仕事と生活について、義隆さんは「今のこの時を大切に、今を最高の時間にしたい」、依都子さんは「周りの人を大事にしながら、お客様が喜んでくださるように真心を尽くしたい」と話す。

好きな言葉は「それでいいのだ」(義隆さん)、「和顔愛語」(依都子さん)。「それでいいのだ」は「あるがままに」という意味だ。余暇は多くないが、義隆さんは2年前から再開したロックバンドの活動、依都子さんは体にいいものやコストパフォーマンスなどについて、勉強を重ねている。

2017年9月 Vol.152「よろしく先輩145」