第1話 「つれあい NO.1」

『Partner』を辞書で引いてみると、“協力者”とか“配偶者”という言葉に混じって“つれあい”とありました。
夫や妻というよりも、何となく深みを感じるのは私だけでしょうか?
先日「あなたへ」という映画を見ました。亡くなった妻から夫へ、故郷の海に散骨をしてほしいという遺言状が届きます。
夫は、妻の遺骨と共に、富山から平戸までの旅に出ます。
互いに“つれあい”を想う夫婦の、静かで優しいお話でした。
いつになくしみじみと色々なことを考えてしまいました。
夫婦って結構大変です。
個々のペースで流れていた時間を、結婚を堺に一緒に刻むわけです。
まずは互いの親や親戚、やがては子どもやご近所等々…様々な人の流れが加わり複雑に絡み合い、急流になったり、滞ったりうねったり、これがまあ、かなりスリリング。
互いの流れが自分のペースに溶けこみ、違和感がなくなる頃に“つれあい”と呼べるのかもしれません。
それにはどれほどの時間が必要なのでしょう?