第1話 「結婚 異文化との出会い」

 「今夜の月は綺麗だよ、外に出て観てごらん!」会社帰りのご主人から電話がありました。月が綺麗なときはいつも公衆電話から連絡をしてくれました…と。月の美術館にいらしたご婦人から伺ったお話です。そんな優しいご主人もすでに亡くなられたそうですが「お月さまとともに想い出はいつも心の中に残っています」ご婦人は遠い眼差しでお話しされました。ご夫婦の心の通い合いが見えました。
まったく違った環境で育ってきた男女が同じ屋根の下で暮らすということは並大抵のことではありません。我が家の年の差は26歳、ボクが中学校の教師だったころの教え子です。男と女というだけでも異文化ですが、それぞれがその時代の文化の中で育っていますからまさに異文化です。何かしらの共通項が必要です。同じ年代、同じ趣味、共通の体験…それだけでもラッキーなことです。でも異文化交流もなかなか楽しいものです。毎日がスリルとサスペンスなのですから!