第3話 「夫婦風情 その三 「誠心誠意」」

 中国人の場合、夫婦だけではなく、家族の間に何かあったら互いにざっくばらんに話をするのだが、しかし、日本人の場合、互いに遠慮がちなのでいろいろな必要のない誤解が起こったのではないかと常に思った。たまには夫と雑談する時に、「いくら日本語わかっても、日本人の生活習慣と考え方はわからないところがたくさんあるから、教えて下さいね、教えてもらわないといつまでたってもわからないですよ。少し中国の文化、習慣などもわかってもらいたいです」と夫にいった。「そうですね」と夫がうなずいた。それから、互いによく話すことによって、双方の理解もふかくなった。時の流れとともに喧嘩しなくなり、家の中はだいぶ落ち着き明るくなってきた。中国人であろうと日本人であろうと同じ人間同士で、お互いに誠心誠意素直に接すれば必ず仲良くやっていけるとつくづく思った。