第3話 「恋するタマシギ」

 今夏は8月に梅雨明けがずれ込み、立秋に記録的猛暑38度を記録するなど、最近の天候には驚いている。
 そんな中、水田など涼しいところでタマシギはせっせと子育てをしている。ふつう、鳥の世界ではオスのほうが色彩的には美しい。しかしタマシギは人並みに(?)メスが美しく着飾り、オスは地味な目立たない色で卵を抱き子育てもする、まさに専業主夫だ。
 メスは流し目を送り、オスはその熱いまなざしに身も心も奪われるが、結婚後、平然とメスは「ダーリンあとの育児は任せたわよ」とばかりに、その場を去って新しいパートナーを求める。人間社会では3面記事になりそうな行動も、生存のためのタマシギのしたたかな戦略である。