第2話 「キジの親子」

 その後どうなっているか気になっていたので、前回ご紹介したキジバトの巣をのぞいてみた。生い茂った青葉の中に枯れ枝で簡単に編んだ巣にヒナの姿は見えない。無事巣立ったようだ。キジバトはふつう二卵を育てる。シジュウカラは数個、キジは十個ほどだ。カルガモは十数個のときもある。また、生まれたひな鳥が全部おとなになるとは限らない。キジやカルガモは、孵化するとすぐに歩けるようになり、親子での愛らしい姿は時折、テレビや新聞などで紹介されているが、ヘビやカラスなどの天敵も多く、生まれてから数日が経過すると半減しているのも珍しくない。
 見晴らしのよい畑でのことである。キジの親子が歩いていると、ヒナを狙いカラスがしつこく襲ってきたが、キジの親はジャンプし飛び蹴りで退散させた。思いやる心は鳥も人も変わらない。男女はましてやも。