パートナー考

partner

様々な分野で活躍する人たちが考える、男女の距離感

第3話 「帰り道の幸せ」

 暇つぶしに雑誌を広げたり、TVを眺めたり。そんな時にふと出逢ったフレーズが妙に心に残って忘れられない…、そんな経験ありますよね。長崎の方はよくご存知の市川森一さん。著名な脚本家の彼が、女優の柴田美保子さんと結婚したての頃。ある雑誌のインタビューにこんな一節がありました。「市川さん、新婚生活、如何ですか?」「生活がそんなに大きく変化したという事はないのですが…。恋人どうしの頃は映画を見たり、芝居に行ったり、食事をしたりとデートの帰り道。面白かったね、美味しかったねとたわいもなく話しながら、またね!とそれぞれの帰り道を辿ったものです。でも結婚後は同じような会話をしながら当り前のように同じ道を辿り、同じ玄関をくぐる…、こんな日常がとてもいとおしく幸せです」と。
 当時まだ若く愛だの恋だのに妙に敏感になっていた私は、この一節にふと泣きそうになったものでした。

  • 投稿者:管理人
  • 更新

様々な分野で活躍する人たちが考える、男女の距離感

第2話 「だだもれの会話」

 結婚を控えた若いカップルが、ベテラン夫婦に「結婚すると何がいいですか?」と尋ねてきたという。夫婦はすかさず、「会話がだだもれで、いいことだね」と答えました。“だだもれ”というのは、頭に浮かんだ事を水道の蛇口を開けっ放しにしたように、ダラダラおしゃべりする事だそうです。夫婦2人でいる時、ほとんど独り言のように自由に口にする。TVを見てはアレコレ言い、食べすぎた、疲れた、眠たい、果ては悔しい、腹立たしい等々と漫然と話すけれど、大した返事は求めず、だだもれしゃべくりで、これが結構ストレス解消になるという。「ああ、また彼の(彼女の)だだもれが始まった!」くらいの苦笑でお互い目をつむる、これが夫婦円満の秘訣かもしれません。 でも、これから結婚という若い2人は、好きな人と一緒に暮らせるのだから、それだけで幸せ!だと。そうだ、そうなんだ、ベテラン夫婦は、そんなシンプルなことをすっかり忘れかけていたのでした。

  • 投稿者:管理人
  • 更新

様々な分野で活躍する人たちが考える、男女の距離感

第1話 「しぶしぶの縁」

 それは3年前の2月22日。ニャンニャンの猫の日にちなんで、「猫の話を肴に婚活しませんか」そんな呼びかけで私の小さな居酒屋に集まった男女10名。その中に、いま話題の草食系とは正反対のいかにも体育系、店の入り口を腰を半分に折りながらしぶしぶと、入ってきた男性がいました。親友に無理やり誘われたとか。その彼が何とその日、赤い糸を見つけたのです。一年半後の夏休み、2人揃って結婚の報告に来てくれました。こんなに嬉しい事はありません。ログハウス風の新居も建築中との事。おせっかいな私は「あとはベビーね、どっちに似ても美形よ、きっと」。でも彼女は子宮の病気で子供は難しいとお医者様に告げられたそうです。ごめんね!と困惑する私に2人は「大丈夫。じっくり話しあって、それもこれも2人の縁、運命だから、2人で助けあって生きて行こうと決めたのです」と。気軽に始めた婚活のお手伝いでしたが、その先には重い人生の道のりがあることを痛感したものです。

  • 投稿者:管理人
  • 更新

PAGE TOP