パートナー考

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様々な分野で活躍する人たちが考える、男女の距離感

第3話 「結局女は不思議よねの巻」

 皆さんは、渡辺淳一先生の「恋寝」という短編をお読みになったことがありますか?
 奥さんが子宮がんの手術をした中年夫婦の赤裸々な話で、夫婦のあり方をよく読ませます。それまで夜遊び大王の亭主が、奥様の手術を機にぴったり遊びをやめ、かならず定時に帰宅し毎夜奥様を抱きしめて添い寝するという、まじめな人には当たり前の話ではあるのですがね。
 かくいう小生も、男と女について考えさせられることはよくあります。たとえば、反対されて結婚を諦め、別の方と結婚して25年。その後、今は脳梗塞で車いす生活を余儀なくされているその「昔の男性」と、わざわざ幸せな今を捨てて再婚された女性。「この人の杖になります。」と淡々とおっしゃる奥様に、なぜ?どうして?と思わず問いかけそうになるおバカ藪医者。以後、彼女は献身的に介護をされてます。ああ、素晴らしきは人生と男と女!
 ところで病気をした時、夫婦力の強いところは治りが早い!これ実感です。

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様々な分野で活躍する人たちが考える、男女の距離感

第2話 「それでも女は可愛いの巻」

 病院というのは人生の縮図です。
 小生が老人病院で仕事をしていたころは、まだ介護保険などなく、介護の主体は家族、とくに奥様でした。その妻というものも色々で、大半は献身的なのですが、中には第三者のような方もおられます。そうなった理由があると言われれば、他人には反論できないのですがね。
 68歳の癌の末期の会社社長の男の患者さまに、毎週定期的にひっそりとお見舞いに来る女性がおられました。病院関係者としての立場で言えば、当男性のご家族は日ごろからかなり身勝手で、奥様もあまりお目にかからなかったので、彼女はなおさら律儀に感じられたのです。ある時、病院の通路でばったり会ったので、「御親戚ですか?」とよけいなことをつい聞きましたら、「いえ、社長には若いころからずいぶんお世話になりました。せめてもの恩返しと思って・・・」どれほどのお世話になったのかは知りませんが、感動したのは小生がやはりおバカ男だからでしょうね。

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第1話 「やはり女は怖いの巻」

 老人病院に勤めていた若いころの話です。当時70歳のその男性患者様は脳梗塞で入院されていました。片麻痺で体が不自由、感情が高ぶると大声を出して泣く「感情失禁」という症状がありました。
 奥様は頻繁に見舞い世話をしておられましたが小生が回診に行ったとき偶然おかしな行為に出くわしました。
 彼女は、「お茶」と要求される患者様に、「はいはい」とおっしゃってコップのお茶を一旦ご主人の口元に近付けてさっと引かれました。ご主人は、「う~」と唸って泣かれます。はやくくれと感情失禁されたのです。奥様は同じ行為をもう一度繰り返したのち、十分に泣かれたご主人に「はいお茶ですよ」といって飲ませました。
  「奥様、なにかのおまじないですか?」と尋ねる小生に、彼女は「先生、主人には若いころずいぶん泣かされましてねえ!この人の泣くのを見るのが楽しいわ!」

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