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様々な分野で活躍する人たちが考える、男女の距離感

第44話 「金庫網」

新しい年もそろそろ落ち着いてまいりましたでしょうか。仕事の目標、生き方の決意、人と人との不思議など、学びあり、失意あり、感動あり、そのひとつひとつが人生の心の栄養としてあなたのこころの金庫の中にたくさん貯まりますよう、恐れずにまいりましょうよ。
 こころの金庫と申しますと、金庫網という網のお話を聞かれたことはございますでしょうか。定置網という漁法がございます。石垣のように廻りを網でかこって魚を入れていくのですが、網をしぼっていくまでは出入りはかなり自由です。しかしその奥に金庫網というものがあるらしく、ここへ入ったら最後、もう二度と出られないのだそうです。本土から離島勤務へ転勤赴任する若者たちへよく言われるのがこのたとえです。グランド(定置網)の中だけで存分に泳いでいらっしゃい。でもどんなにおいしそうなお魚さんが居ても金庫網だけは入ったらダメよ、と。
 でも、喜んで金庫網に入り、子供まで連れて意気揚々と帰ってくる人のなんと多いことか。さて、今年は自分の金庫網をしっかり意識して、磨いて、勇気に致しましょう。

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第43話 「今年の決心と覚悟は良い仲です」

始まりはすべて終わりの始まりだとか。自分自身で自分をどれだけ力強くはげまして生きていくかの覚悟を大切に見つめなさい。すべては自分に始まって自分に終わる。結婚なんてまさにこのフレーズにつきるのではないでしょうか。幸せなのか、不幸せなのかは別にしまして、結婚は誰だって一度はするべきものでしょうし、一緒に暮らしながら自分を知り、相手への理解と寛容も生まれてくるものだと思います。うまくいかなければ、失敗も経験。別れてしまえばいいくらいの大らかさでこころを開いてごらんなさい。今は情報があふれ、テレビ、週刊誌で見聞きするような、若くて、かっこ良くて、高給取りの相手なんて、レベルとラベルの比較にもなりません。
 ご自分のまわりの七十才を過ぎたいい方々にお話を伺ってごらんなさい。ほとんどがお見合いで数十年の人生をかけて嫁を迎え、婚家の事情も分からずご縁にすがってきたのです。やる時はやらねば。それが人生です。幸せな年になりますよう祈りあげます。

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第42話 「年賀状」

師走になりますと、賀状の準備にこころせかされます。かつてはパソコンで、プリンターで何の不思議も感じなかったのですが、お世話になった方々のお顔を思い浮かべますとやっぱりおかしい、やっぱり失礼だと思ったりしまして、で、昨年の年賀状から約三百枚表も裏も手書きにと決心し、実行しました。久方ぶりにペンダコができまして(ペンダコというのは、右手の人差し指にタコができるのですが、ワープロ、メールの時代の方々にはご理解いただけないでしょうが、それなりの充実感があるものですよ)コピーライターをしていた頃の情熱がよみがえってまいりまして、実に爽快でございました。今年も手書きにいたします。ご希望の方はどうぞシンパシーへ。私の手書きの文字はとても暖かいと好評なのですよ。お送り申しあげます。このページだけではなく、そんなご縁もあったりしたらシンパシーも私もとても幸せな気持で新しい年への希望、勇気をいただけると思ったりしながら、どうぞハッピーニューイヤー。

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第41話 「船旅をしましょうね、2人で」

最近の朝の習慣として水辺の森公園へ猫缶を持っていくのです。人間によくなれたノラちゃんがいて、たぶん転勤か何かで捨てられた、かつては飼い猫だったのでしょう。品のよい猫です。グレーと名付けて毎朝の面会です。そこでのひと時、いつも思うのです。猫を捨てるような人は、愛する人も自分の都合できっと捨てられるんだろうなと。この日は外国からの観光船が二隻入港してまして、年老いたご夫婦が数組手をつないで散歩しておられました。どこの国から来て、どこの国へ行かれるのでしょう。寒くなったら私もグレーを家に引き取ろうと思っています。
 人の淋しさ、つらさをわかっていたつもりの自分を、年を重ね、重ねますと反省しきりです。生き方の、思いやりの、愛の何が大事なのか、どうぞ変えないものは絶対変えないで、変われるものは素直に変えて、と願うのみです。

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第40話 「風になろう、飛んでいこう」

九月の声を聞きますと、今も風の盆の哀調が耳元によみがえります。越中、富山、八尾(やつお)に伝わる実に静かで、深い男と女のさりげないからみ合いがこころにしみます。三味線と胡弓、そしておはら節の男性の高音。八尾には宿が数件しかなく、夜も10時を過ぎますと、観光客も引いてしまい、本来の風の盆に戻ります。胡弓と三味、足音もなく静かに進む男踊り、女踊り。どこかできっと目と目、こころとこころはからみあっているであろう見事な一対の夢、幻。
 この八尾の風の盆を知ったのは高橋治さんの小説「風の盆恋歌」(新潮社)に出会ってからです。根気のいる小説ですが、大人の恋の不思議に満ち満ちたとても崇高な生き方だと、私は感じいりました。立春から二百十日の荒ぶる日を選んで男と女の無言で通り過ぎて行く風の舞を、もう一度舞ってみたいと思う年になりました。気持ひとつで風になれます。どこへでも飛んで行けます。八尾の風の盆は九月の一、二、三の三日間です。

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第39話 「自分磨きの旅」

7月末の長崎みなと祭りの花火を若い人達と船上からビール片手にカンパイ、カンパーイと見物しました。打ち上げの点火の火も見える、くらいの所から、花火はまさに頭上で開花。見事なものではありましたが思っていたほどの感動はありませんでした。多分、どんなに美しいものでも間近で、これでもか、これでもかと見せつけられると風情(ふぜい)も趣(おもむき)もあったものではありません。日頃の会話もそうですが、ほど良い距離とほど良い音が伝えたいことよりも伝えたいこころがあの方へ届くのではないでしょうか。頭上で花開く花火の破裂音を聞きながら隣の人とロクな会話もできず黙しておりました。昔の人は言いましたではないのですか。
「夜目、遠目、傘の内」と女性が一番美しく見えるシチュエーションをはしなくも見事に言葉にしております。何事も控え目になさいませという先人の警句として胸の内にしまっておきたいものです。生き方に比較の対象など決してありません。つまるところ、この道は自分磨きの旅なのですから。

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第38話 「夏への便り」

夏がくれば思い出す。はるかな恋、遠い人。ウソはなかった、すれ違っただけ。青春色に輝いて、はるかな恋、もう一度。
 あなたのために、良かれと思ってしていたことが、必ずしも望まれていたことではなく、喜んでもらえていなかったことを、すれ違いが多くなるに従って、私にもようやく分かってきました。気を利かせたつもりが、うっとうしいと言われた時、早く切り上げなければと、よぎっては消え、消えては未練が引き止めた。そんな日々からの脱却がはっきりと私の決心になりました。
 人生は何ごとも“なるように”なるようにできているという、あきらめと希望が押したり引いたりしながら、自分自身を自分で理解することがどんなに毎日の手助けになるのかも学びました。またあの夏の日が来ます。がんばります。

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第37話 「ラブ」

相棒という映画が大ヒットだそうです。私は映画、テレビなどの映像文化よりも文字文化の信奉者です。自分の文化として蓄積していけるのは絶対に活字だと信じておりますし、実感もあります。
 と、いいつつも過日、テレビで相棒というおなじみ水谷豊のリピート番組に見入ってしまいました。「ラブ」という名の犬をめぐっての殺人事件でした。妻よりも、夫よりもペットを愛し、大切に思う男と女の愛憎のこころ模様の不思議にただただため息でした。
 愛とは何なのでしょう。人を信じられなくて愛が生きていけるのでしょうか。自信をもって自分を信じ、相手を信頼してこその愛だと思うのです。それでもむくわれない愛もあります。私にもそんなつらい経験が、ひとつやふたつではなくあります。恐れてはなりません。それが人生、それが人間なのです。目をつぶることなく過去を見つめ、明日を信じて自らの可能性を磨いていこうではありませんか。

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第36話 「花のいのちはみじかくない」

今年は例年になく寒さの残る春でしたね。桜が咲いて、散って、ツツジと菜の花の競演も盛りを過ぎて、本当の春が来る前に、花の季節も急ぎ足でございました。「花のいのちは短くて、きびしきことのみ多かりき」(林ふみ子)などと時々思った昔もありますが、どっこい、人の生き方を花にたとえられてもそこまで落ち込むなどということは、非凡な私などには得心できません。
 こころの持ちようで、いつも青春、いつまでも青春。可能性を信じて、それなりに心身を整えていく覚悟を持ち続けていければ、若く、強く輝いていけると私は思います。
 過日、ある女性からカメラをいただきました。私の趣味のはしくれに写真があることをひとことも言わず感じとってくれるやさしいこころの方です。35mmのフィルムカメラで、数十年前の日本を代表するメカニカルカメラです。安易、簡便、ムダなしのデジタルカメラ全盛の今、かつてのご主人との想い出の残像がたっぷりつまったカメラを、なぜ、今私に。彼女の出直しの決意を嬉しくいただきました。デジタルカメラは季節は褪せても、こころは褪せません。どうぞこころの褪せる太陽の季節へ急がず、あせらずご一緒しましょう。

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第35話 「私は私」

店主が居酒屋を営む江戸町界隈は、結構緑の多い地域です。県庁の庭、江戸町公園、出島通り沿いの銀杏並木。ここ数日、一気に春めいてあたたかな日が続いています。木々もいっせいに芽吹きました。殊に銀杏の若芽の浅い緑の連なりは、新しい季節への希望を語りかけてくれています。季節の移ろいは、殊に冬から春への変化には勇気と何かしらの幸せの予感が色に空気に装いに感じられて心が弾みます。全てのことが何とかなりそうな気分に浮き立ちます。心地よい流れに身を任せて、突き進むもよし、やがて来る厳しい暑さ、寒さにどのようにでも身を任せ、平常心で立ち向かえる「私は私」の覚悟を大切に守り続けていくための糧とするのもよし。
 と申しますのは、今の時代は常に新しいこととの追っかけっこをエネルギーとしているのではなかろうかと私は思うからです。新しい形を作っては壊し、壊しては作り、もし自分流または定型(普通の生き方)にこだわりを持ち続けるとコミュニケーションパワーを失くしてしまうのではないかとの不安が、ふと人やモノを見る目に心にジレンマとして生じがちです。私は会社勤めを辞めてから、パソコンときっぱり縁を切りました。いろんな書き物も全て手書きです。情報だ、機器だと興味を持ち、飛びつくのも結構ですが、使いこなせずに使いこなされている人のなんと多いことでしょう。自分に必要なものをしっかりと見極め、自分の価値観を信じて、どうぞ「私は私」を大切に、勇気、元気で新しい季節の扉を開けましょう。

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第34話 「花の盛りは、今日か、明日か」

最近、若いと申しましても30歳前後の方ですがよくお話をする機会がございます。もちろん未婚の方々です。率直に思いますのは、良い年をして覚悟が定まっていないと痛感するのです。しょせん人は一人では生きていけないと思うのですが、その心情が伝わらないのです。「盛りをば見る人多し、散る花の跡を問うこそ・・・(訓戒和歌集)」今が盛りと信じて、自分を、相手を見つめて見たら、結構、納得がいくと思うですが、自分の盛りばかりが惜しくて、あたらしいご縁がご遠慮してしまっています。先日。傲慢は知恵と勇気の行き止まりというお話しをある所でいたしました。傲慢というのは言葉を変えれば思いあがりということだろうと理解していただいてよろしかと思います。自分に自信を持って生きていくというのはとても積極的でそれが幸せの素だと私も思います。その二つの違いを桜のツボミの今日か、明日かに話そうではありませんか。

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第33話 「ときどき雨、のち、ずっと晴」

一月の下旬。一週間ほど雨模様の日が続きました。傘をさして歩くと、どうしても目線は下を向きます。と、道路のアスファルトの割れ目からしっかりと二本の緑が目を出しているではありませんか。大きなショッピングセンターの前の通り、人通りも終日多いというのに、その健気さに、ひたむきさにグルーミーな気分もふっ飛んでしまいました。えっ!あらためて良く見ると、その二本の若芽の周りを小石で囲んであるではありませんか。ご注意、ご注意、踏まないでという、どなたかの優しい気配りを感じました。雨も寒さも忘れて、こころの中はいっきに春らんまんになりました。人目も多くあったでしょうに、傘をさして、小石を集めて周りに置いてあげる。やさしさと強さをバランスよく頭と身体で表現できる、つまり自分をさらすことを恐れない素直な日々でありたいとあらためて学ばせていただいた二本の若芽とどなたかのやさしさでした。幸せさがしの大切なヒントがありそうですよ。

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第32話 「気づかい、金づかい、息づかい」

夜寒くて飲む酒は、身体は暖めてくれますが、こころまでは暖めてくれません。冬の夜の一人呑む酒の淋しさは、どんな居酒屋のべっぴんおかみのおべんちゃらでも空しいものです。さらにさらに、募るるのみです。人のぬくもりは、何にも変え難い人間だけが持つ息づかいです。どんな息づかいでも良いのかというと、そう単純ではないから、またやっかいです。日頃から憎からず思っている女性とも久しぶりに盃を重ねるなんて時は、その息づかいの何とも色っぽいことかと、我が身の人間性さえ疑ってしまうほどに心地良いものです。そこまで到る心は女性も男性もかなりな修行が必要です。そう信じれば日々の積み重ねは何の無為もないのです。今日のためです。明日のためです。「私、結婚します。決めましたの。いろいろとありがとう」突然のひと言にも、たじろがず、「おめでとう」と平然と祝福してあげられる息づかいを会得する。そのためにもできるだけ多くの人と、できるだけたくさんのお話をして、自分なりの息づかいと、息つくタイミングを学ぼうではありませんか。気づかい、金づかい、息づかいの上手、下手が人生を決めるといっても過言ではないと私は思いますよ。

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第31話 「はつ春。結ぶ春。」

新春とか、新年とかいうご挨拶よりも私は、“はつ春”というおだやかで、やわらかな言葉に平穏な年への願いを込めてご挨拶申し上げております。2007年の大晦日は行く年を謝し、来る年を寿ぐ絶好の終夜でございました。
 年を重ねる毎に、ふと我が身を重ねてしまう和装の男・女が華やぎ添えた、希望の振袖、決意の角結び。
 寺町界隈を恒例の鐘付きに廻りました。ゴワン、ゴワンと自らに問いかける鐘の音は、明日ありと信じさせてくれるはげましの絶叫と聞こえました。めり、はりのある日々を送りたいと思う心を励ましてくれる天の声でした。瞬間、瞬間をうめる、無限の人の情け、情愛の深さ。ご縁でございます。見失わないよう目をこらし、こころを澄ましたいはつ春でございます。

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第30話 「今は昔、母のひと押し」

手鍋さげても、という言葉はまだ生きているのでしょうか。あなた無しでは生きていけないくらい好きです。手鍋ひとつ下げてでも押しかけていきたいというおんなごころなのか、何にも要らない、手鍋ひとつでお嫁においでというおとこごころなのか。そんな熱情あふれる男女の出会いがあったのですよ。男から、女から、家族からここまで望まれれば気持も身体もゆるんでくるのが人情。もひとつ、かつて
の母のひと押しを。おまえね、ひとり口は食べれなくても、ふたり口は食べていけるんだよ、と。さて、みなさん。まだまだ安月給でひとりで食っていくのがやっとなのに結婚なんてとてもとてもなどと浮かれた暮らしをしていませんか。小金を貯めて、格好良く結婚式、披露宴としゃれて、こじゃれた住まいで小さな幸せをなどと甘い夢を引きずらないで、だんだん厳しくなっていく現実に向きあいましょう。
家計費なんてひとりもふたりもたいしてかわりやしないし、家賃だって一軒分でOK。何となく豊かな気分にさせてくれる今より、貧しい時代の方が雑念が少なくて、ほんとうのおとことおんなの幸せを見つめてあっていたのかもしれませんね。

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第29話 「こころの潤い」

恋とか愛というものは、気持だとか、言葉のはしばし、それにテンションの高まりだとかを確かめあいながら二人で育てていくものではないでしょうか。こういったプラトニックな部分をもっと見つめ合っていったら、二人のこころを深く静かに育てていけるのではないでしょうか。一度といわず、二度、三度とこういう恋愛を重ねていければ、男も女ももっともっと色っぽくなれるはずです。このプロセスを
めんどうがって、見た目だけでの好き嫌いを重ねていくだけでは、無意味な日々を重ねていくだけの子供の恋だと、私は思うのですよ。何回恋愛しても、お見合いしても物足りなさを感じるのは、きっとこころの潤いが足りないのではないか、と、自問してみてはいかがでしょう。
 現実と理想をほど良く調和させてくれるのは、過去を振り返らず、明日を期待し過ぎないこころの潤いです。言い換えれば、何とかなりそうなら現実に心を開いて、幸せになりましょう。

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第28話 「ふたりだち」

過日、とは申しましても九月の始め、長崎港外の温泉のある島へ参りました。船中で若い方々とお話しする機会を強引に持ちました。熊本県玉名の学生さん達でした。なんの不安も惑いもなく、将来への希望、信念らしきものを、トツトツと語る一人の女子学生にしても好感を。若いということは可能性に感性を重ね、年を重ねた私などにとりましては、とってもうらやましく、まぶしいものでした。明日ありと思うこころのあだ桜・・・などというありがたい句も、まったく関わりなく、未来を、明日を信じて生きていく素晴らしさに、付録の人生の私もとても勇気づけられました。
 自分の可能性を信じ、仲間を信頼し、いや~、実にひさしぶりの素晴らしいひと時でした。
 二人だちという言葉があります。ひとりよりふたり、支えあって生きていきましょうという理解で良いのでしょう。ひとりよりふたり、何とかなるものです。そろそろご決断を!

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第27話 「こころの琴線」

恋というのはすぐ冷めちゃうから、暖めたり、揺さぶったりしなくちゃいけないのよ、とエディット・ピアフはいっています。つまり、恋だ愛だというものはそれぞれを思いやる日々の積み重ねがなければ、つかの間の夢のまた夢でしかないということだろうと理解しましょう。  一目惚れというインスピレーションに掛けてみるのも人生。どこといって欠点はないが、いまいち踏み切れないと思いつつのおつきあいなら揺さぶって、揺さぶって、揺さぶられてみる作戦もおすすめ。男と女の間には理解とか寛容とかといったきれい事では片づかないこころの琴線(こころの奥の感情)の結びつきがキーポイント。これさえあれば多少の誤解や不満があっても許していけるものなのです。今までの人生の中で両親や兄弟や友人関係を深く静かに考えてみればきっとご理解いただけると思います。「心の琴線」良い言葉ですね。味わい深いですね。どうぞ大事にしていってください。こころですよ、こころ。

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第26話 「パラソルの女」

見知らぬ女性と二人きりのバス停。バスを待つ間に、暗い空から耐えに耐えていた雨がポツリポツリ。やがて大粒。よろしかったらどうぞとパラソルが開く。おし気もなく高価そうなパラソルを差し掛けてくれる。俺も男、タクシーに手を挙げる。いえいえ近くですからと女性。雨足が舗道にはねる。どうぞどうぞと背を押す。「あいにくでしたね、どちらまで?」運転手に行き先を告げ、とても好もしいタイプの女性でしたので偶然のなりゆきに甘えて、仕事のこと、趣味のことなど我ながらかなり積極的にアプローチ。やがて彼女の指定した地点へ。「ありがとうございました。また会えると嬉しいですね、さようなら」 やがて翌年の夏になり、同期の友人が結婚するということで仲間うちで彼と婚約者を招いて前祝いをという段取りを私が取りしきりました。会場にいってビックリ。婚約者はなんとあのパラソルの女性ではありませんか。宴の途中、彼が近づいてきて、タクシーの中でしゃべりまくった男はキミだったのか。そして一言、並の男はしゃべりすぎてボロを出す。オレみたいなできる男は目と雰囲気でだまってこころに火をつける、だとさ。

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第25話 「人生、勇気と覚悟です」

過日、男性がひとりでおいでになりました。お話をするうちに数年前に奥さまを亡くされ、淋しい日々などなど話がはずんでおりました。そこへ私も、いつも好もしく感じている女性が、これまたおひとりで来店され、この方もお一人身ということはかねてより承っておりましたが、なぜかひらめくものがあってお二人をお引き合わせし、しばし飲食歓談。お二人の背中を押して、押しまくりました。男性の方は名刺を出し、お酒のピッチもあがります。が、女性の方は良い雰囲気の中で住所も電話番号もかたくなに拒み、奇妙な違和感として今も残っています。昨年、永くお世話をされたお母さまを亡くされ、やっと結婚というテーマを遅ればせながら自覚し、がんばるわとおっしゃっていた彼女の意外な消極的な姿勢におんなごころの不思議をあらためて感じたひと時でした。このひと時の出会いに勇気を持って挑戦してこそ未来が拓け、よしんば実らぬおつきあいだったとしても貴重な糧となってくれると思うのですが。

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第24話 「幸せのおすそわけ」

シンパシーの一文をご縁に、酊主もいろんな方とのご縁を結ばせていただいております。熱情あふれた若いこころ、あぶなっかしい背伸び、もっと自信を持って口説けよ・・・などなど、酊主の青春の光と涙と重なって、多くは語りませんが、所詮あんたの人生、あんたが乗り越えていきなはれといった話をいたします。冷たいようですが、自分を誉め、自分を責め、自分の目線で良きパートナーとの出会いを祈るのみです。
 婚約も整い、結婚式、新生活の話など、これからの永い人生を忘れて、いっときの華やぎにひたるお二人の話は、我が身を振り返り、無理しなさんな、無理しなさんなと思いますが、水は差しません。そんな折、つましく、つましく男性をたしなめ、男の見栄えとこれからの二人の生活のバランスを賢く整え、漂わせる女性のひかえめな自己表現は実にこころがなごみます。幸せだなぁ、この野郎と、酊主の酒もすすみます。幸せのおすそわけは、最高の酒の肴です。人生は永い、感動はいっとき、いっときの積み重ね、幸せ重ねておすそわけのできる二人であり続けていただきたいものです。

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第23話 「共感・反発・学び」

最近、独身男女の集まりに2、3度参加する機会がありました。もちろんお酒を伴う会合でしたが、男女共にあまりお酒が進まない。まさにたしなむといった感じで盛り上がりません。酒の勢いでも借りて、もすこし本音をぶつけあったら、勇気も元気も、悲しみも淋しさも共有できるのではなかろうかと、実にじれったい時間が過ぎていくのみでした。
 飲めても飲めなくても、ひたむきに見つめる、楽しむ、そしてテレないで一生懸命の自分を表現する努力はできるはず。その努力がお集まりの皆さまへのエチケットでは。言い過ぎや後悔があっても、言い足りないよりはよっぽど救われるのではないかと思うのですが。そんなに親しくない仲や、ましてや初対面の人なんかに本音なんぞさとられてたまるか、といった本音の本音でも結構。自己主張のぶつかりあいがあるから、ほんものの共感と反発と学びがあるのです。刺激しあいながら、発想し、変わっていく自分を実感できる喜びを楽しみましょうよ。

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第22話 「遠火の強火」

お料理のお好きな方はご存知だとは思いますが、お魚を直火で、多分炭火なんかで焼いていた頃の母から娘へ言い伝えられてきた生活の知恵だと思うんですが、趣き深い言葉ですね。おいしく、いい色に焼きあげる母の、そのまた母の工夫が伝えられて、大げさに言えば往時の生活文化のひとつとして、今は言葉だけが生き残って、いろんな場面で重宝に使われているようです(ホント?)。強火で、いつも近くであぶられていては人間関係だって火傷します。弱火で近火だとうっとうしい。なにモタモタしてんのよ、とイヤ味のひとつも言いたくなりますよね。近くて遠きは男女の仲とか、まさに言いえて妙です。実証例を二つ、三つ。居酒屋商売をしていますと、お客様同士のご縁もいろいろ。開店最初のカップルは出張でひとりでフラリと入って来られた男性客。数ヶ月してから礼状が、はるか信州から。当店でその時知り合った女性と文通、長距離恋愛の末、結ばれたという嬉しいお便り。未だに賀状のやり取りが続いています。最近は対馬の男と築町の魚屋の娘。これまた想いはるかな日々を乗り越えて、昨年末結婚。“遠火の強火”は今も脈々と生きています。チャレンジのヒントになるのでは。

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第21話 「二枚舌と希望力」

先月、長崎新聞のうず潮という欄に一文を寄せました。レイアウトに関する一考です。仲間うちでは好評でしたので再レイアウトしてここに。タイトルは二枚舌とレイアウト。事の発端は近所の食堂で朝市の魚屋さん達との小宴会中、私の舌に魚の骨が刺さったのです。痛い痛いと大騒ぎしていますと、なかの一人がその舌を切ってしまえと言うのです。えっ?と聞くと、彼いわくあんたにはもう一枚舌があるではないかと。爆笑の後の話題は最近の失言問題や裏金、欠陥商品等の二枚舌騒動へと進んでいったのです。失敗、失言、無理押しなど窮地に陥った時に、とかく後手、後手で傷口が広がってしまってから処理やとりつくろい、信用回復しなければならない場合の多くは、責任逃れの二枚舌が傷を深くしていくという事です。つまるところ問題解決のレイアウトが早期に描けていないからです。レイアウトを間違えたらすべては砂上の楼閣。生き方を含めたすべての生活文化、芸術はレイアウト次第だと思うのです。自分を素直に見つめて日々の暮らしをレイアウトできていれば、一枚の舌を裏表に使ってもきっと安定した日々と希望力がわいてきますよ。

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第20話 「冬の桜」

長崎港外の、その小さな島は冬は温泉、夏は海水浴場として、諸施設が整い、県内だけでなく、県外からもそれなりに集客力を高めています。殊に春の桜は島いたるところに見事です。地域の特色を発掘し、生かしていくということは人間にも通じることで、良いところ、優れていると自信を持てる自分の長所を見つめ自信をつけていくこともとても大事な生き方のひとつではないでしょうか。この日もこの島の桜の木々は冬の寒風に耐えて静かに春を育んでいました。そんな冬の桜の素っ気ないたたずまいながら静かな気品が私は好きです。その桜の木が私に語りかけてくれるものは、花が咲くという結果だけではなく、いかに咲かせるかという過程の大切さを教えてくれているように感じるからです。ありふれた日常の中にも静かに見つめてみると、一瞬のひらめきや小さな輝きを見つけることができるのではないでしょうか。こうした習慣が感性を高め、人生を豊かにする秘訣ではないでしょうか。だから年を取るなどとは決して考えないことです。年は重ねるものです。自分の生きてきた人生を活かせるエネルギーをこれまで蓄えてきたと誇りに思い、生き方がそのまま伝わる人を目指しましょうよ。

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第19話 「行き交う年もまた旅人なり」

新年のご挨拶もひと区切りついて、そろそろ平常心での日々のリズムが戻ってきたのではないでしょうか。
「月日は百代の過客にして、行き交う年もまた旅人なり」芭蕉の「奥の細道」のなんと奥の深いことでしょう。年新たまる度につぶやいて、こころを新たにしています。まさに時は哲学にして歴史。「今何時ですか」と聞かれても絶対に正確には答えられない時の流れの不思議。動きが三秒止まれば地球は爆発してしまうんだそうです。今年は時間の経過の意味を、時の深さを考えながら、そろりそろりとでいい、立ち止まらないで、ダッシュへとつなげていきましょう。月日は百代の過客ですよ。ソツなくムダなくお迎えしつつ、後悔のない年にしたいものです。幸せな結婚を夢みるよりも、幸せになる結婚。つまり二人で幸せを創るための結婚をお考えになれば、気持もラク、可能性もグンと広がると思うのですが。年の始めの軽~いジョーク。恋愛は美しい誤解である。結婚はこんなはずではなかったという理解である。
本年もおよろしく。

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第18話 「年のけじめのシンパシー」

「抱きしめた風はあなたの温度です」
「軽い嘘ふわりと乗ってあげましょう」
川柳作家、やすみ りえさんの作品です。いかがでしたか。はや師走、明日へ続くトキメキや、確かな手応えを感じた年でしたか。「からっぽの私を包むバスタオル」などと落ち込んではいませんよね。今年叶わなかったら、来年を信じてお友達と語りあい、どこかで必ずあなたを見守ってくれている神に今年一年の無事を感謝し、祈りを捧げましょう。せいいっぱい幸せな自分をイメージしてみましょう。幸せの予感を掻き立てることで立ち居振舞も笑顔ももっと素敵になれます。想像力という人間に最も必要なパワーも自ら備わってくるでしょう。目標達成や成功までには孤独にも耐え、自分にしかできない努力や我慢を強いられることも多いでしょう。それを乗り越えていくプロセスの中で、より印象深いあなたが磨かれていくのです。
 来る年が実り多い年となりますよう、ご一緒に喜べることを祈念して、一年の感謝とはつ春祈願といたします。GOOD LUCK!

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第17話 「ご尊敬申し上げています。」

行く道に墨あざやかに、書きあげ文字の長暖簾。いつもの道のその文字は時の流れに華やいで、ほのかに甘く、カステラ縁起を物語る・・・云々。また、手から手へ、こころからこころへ、手づくりの歴史を重ねて馥郁(ふくいく)と・・・云々。一度や二度とはいわず、この5秒から120秒までの数パターンの、いかにもらしい、老舗のラジオCMは何度となくお耳に達しているハズです。ね、ね、ね。老舗に寄りそって、安定感のある、時代の変化にゆらぐことのない落ちついた作品を、というのが、ま、コンセプトといえば格好良すぎかな。もちろんナレーション原稿はすべて私ですぞ。同社のCM、プロモーションのほとんどを手がけていたのが現役の頃の私ですぞ。今は亡きご先代社長のご信頼の厚さに感謝しながら、公私のご交誼の中で学ばせていただいたシーンのひとつひとつが、今も人と人とのおつきあいを考えるうえでの貴重な財産となっています。20数年に及ぶ同社長と青二才の私をゆるがずつなぎ続けてくれたものは口はばったいいかたですが、お互いへの尊敬です。来し方の環境も、学びの道もちがう人間関係を究極で支えてくれるもの、瀬戸際での救いは尊敬しあっているかどうかです。尊敬のない親しい仲は、いっときの馴れ合い、じゃれあいです。信頼はパーツで成り立っていきますが、尊敬は総合力です。学びへの刺激です。愛していますよりご尊敬申しあげていますの方がはるかにこころに響くのは、歴史上の真実です。尊敬は損得抜きで計算もなし。

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第16話 「しっとり感、存在感」

「愛してる?」って聞かれると「キミ以外は考えたことないよ」と、とりあえずはあたりさわりのない反応。歌の文句じゃないけれど、聞くだけヤボっていう台詞が最近スラスラっと多すぎません。ま、じゃれ合いと割り切れば他愛もない事ですがね。
 ところで、愛とか、生きざまとか、こだわりとか、情報とかといった、何でも一言で簡単にひとからげ、情とか、念とか、相といった人間だけが持つ思いを 込めた、さり気なく味わい深く、余韻というか匂いがある言葉が軽んじられているようで、淋しい昨今です。「愛してる?」って聞かれて、こころがゆれますか。かつての長崎言葉だと、「ウチのこと、好いとってくれとるよね」平板ながら、スルリとこころにしみます。こころがつながります。色があります。華があります。つまるところ、人と人とのおつきあいは、殊に緊張感のある男女の仲では、雰囲気ではなく、自分の持ち味で、自分の言葉で、しっとりと気持を伝えていきたいものです。時流のワンフレーズにただ乗りはダメですぞ。

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第15話 「ラブ・スタンダード」

「こんなに遅い時間までドライブだなんて、どこまで行ったの」と母。「どこまでって、お母さん、まだキスまでよ」男と女は行きつ戻りつ、舞いつ、遊びつ、やがて悲しき日もくれば、お見事めでたき日も来よう。シンプルに、シンプルに進んだ方が幸せ確率大。昔も今も、ラブ・スタンダードをどうおふたり流にアレンジしていけるかがご縁、ごめんの合縁、奇縁。
「まだ飲むの?」「もう一杯、もう一杯・・・」この人、意外と意志の弱い人かも?それだけでもう敗戦モード。もう一杯という名前のお酒を飲んでお店を出ようよとか、「これでおしまいっていう酒もあるんだってよ。どう?おしまいにしない?」アレンジはチャレンジごころからの発想。明日へ続くというものです。ハートも大事。言葉はもっと大事。どんなに熱いハートも表現できなければ、ね。スタンダードを大事にしながら、もっと言葉遊びを楽しみましょう。らしくチャレンジ!二人でアレンジ!

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第14話 「感じる生き方」

ある団体の登山行に誘われて、福岡県星野村の石割岳という800メートル程度の山行に参加しました。同行の一人の女性の方と意気投合し、おつきあいが始まりました。しなやかな容姿の方ですが、とても
冗舌で、しかしそれぞれに身軽ではないからだですので、お茶をご一緒したり、時にはハイヌーンのジントニックを楽しんだりのおつきあいが続きました。しかし、時を重ね、日を重ねるにつれ、彼女の冗舌
に疲れていく自分を感じるようになって参りました。存在そのものはとても素敵な方なのですが、なぜか疲れるのです。
 ふと思いました。話したり、見つめたり、想いを深くしたりすると、純な気持がだんだん鈍化していくことを、感じるハートが違っていたんですね。心地良いひと時を持続したければそれなりの純な緊張が必要なのです。女は男と一緒に苦労するのが一番幸せなのです。男は女がいなければ生きていけないのです。どうぞ言葉だけではなく感じるこころをお大事に。

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第13話 「ひとびとの跫音(あしおと)」

敬愛する作家のひとり、司馬遼太郎さんの作品の中でも「ひとびとの跫音」という雑感風な一冊は生き方の人間らしさを考えさせる佳作であると何回も読み返しております。その中でも殊にこころに響くワンフレーズ。主人公は忠三郎さんです。「忠三郎 さんは生涯で何をした人でもなかったが、ただ存在しているだけで、まわりのひとびとに何かを感じさせる人柄をもっていた」この一節は日頃の言動を考
えると心に沁みます。読みすすむにつれて、忠三郎さんは聞き上手な人だったのだと得心させられます。おしゃべり上手よりも聞き上手。コミュニケーションの間合いを深く反省させられる一文です。
 私が会社勤めの頃、ポストアップの研修で積極的傾聴法という講座への参加を命じられ三泊四日、鎌倉研修所で学びました。同室に芥川賞作家の新井満という男がおりまして、彼の私への感想です。「所 詮、あんたは実務家やなあ」クリエーターを自負する私がいかに傷ついたか、言うはやすく、聞くは難し。ご自戒を。

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第12話 「まさか?」

かつては想像だにできなかった若年者の異状な振舞いが社会全体を冷えびえとさせている昨今です。まさか、まさかは人生に一度だけで充分。この世の最後にどうしても越えなければならない坂を“まさか”と言われて越えて行くのです。あの人とあの人が、まさか?なんて、ちょろいちょろい。そんなまさかはどんどん踏み越えていったらいい。何度でも越えていけるまさかですから。まさか、まさか、まさか、まさかで人間は強くなっていくのです。えいやっという勇気と素直な立ち直りの連続技と涙をこらえて磨いていってこそ自分らしい生き方、信念らしきものが身につき、人生を支えていってくれるのではないでしょうか。中原中也の詩の結びの一節に「心いっぱいにざんげして、ゆるされたいといふ気持の中に、再び生きて、僕は努力家にならうと思うんだ」(現詩はほとんど難しい漢字ですので失礼ながらカナ表記といたしました)この失礼ながらは皆さまへの挑戦ですぞ。おがんばりなさい。

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第11話 「赤い糸、赤い富士」

敬愛する先輩から一枚の絵が送られてきた。富士の絵でした。しかも赤富士。赤富士は古来より吉兆のきざし、良い事の前兆として崇められ、人々を希望に満ちた幸せな気分にさせてきました。彼女がなぜ今ごろ赤富士を私に。「あなたが少し酔って、少し冗舌になって、ポッと赤らんだ顔で私を見つめていた、かつての日々を懐かしく思い描いてみました。」とメッセージが添えてありました。今は鎌倉に住み、地域の文化を大切にしながらご自分のセンスを寄り添わせ、昔と変わらぬおだやかなペースで、おだやかな日々を楽しんでおられると伺っていただけに、再び、何で今さら。もし彼女がここまで年上でなかったら、誰もがうらやむ才色の人でなかったら、そして何より私にもっと勇気があったなら・・・。誰にも知れず、ひっそりと別れたあの日は無限に遠い。寝台特急“さくら号”の別れの気笛が、時間と距離を遠く遠く引き離し、二人の道は交わる事なく、会う事もなく、それぞれの人生を今に引きずっている。想い出のひとつひとつに、ピリオドを打つ気になった事を彼女は赤富士に託して伝えてきたのだろうか。赤い糸は誰も結んではくれません。覚悟と勇気です。他山の石として、さあ諸君、当って砕けろ。砕けて泣け。後悔するよりはいさぎ良い人生を。

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第10話 「幸せはみんなのために」

海に面した2階のお店のテラス。まだ覚めやらぬ二日酔の脳にビールで元気を注入しながら、山口瞳さんの「酒呑みの自己弁護」という本を開いていた。
「いいお天気になりましたね」の声。私にか?見廻すとひとつ置いた席、同年輩らしき男性がひとり、コーヒーカップを前にこちらを向いている。問わず語りに話がすすむ。近々娘さんが結婚するらしい。挙式間近というのに何の相談もない、マンションの契約も済んだようだ・・・。そういえば最近は結婚式場の下見や予約に二人だけで出向き、何でも決めてしまうカップルが多いとか。金は出さなくていい から、口も出すな、ということですかね、と式場の係の人の感想。後で親御さん達がそっと確めにこられていることなんかも知らないんでしょうね、とも。幸せに酔いしれる二人の周りをシラケ鳥が飛びかっ ていては長い人生のタメになりません。独身最後の親孝行にと考えて、ご両親やまわりの皆さんのご意向にもこころを開いてみてはいかがでしょう。思わぬ知恵やお金もきっと湧いてきますよ。とんだおせっかいでありますように。

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第9話 「のぼせもんのパワー」

江戸町の居酒屋のコート掛けにタバコの煙にまみれてかなり黄ばんだ山笠法被(やまがさはっぴ)がかけてある。
 博多には山笠(やま)のぼせという言葉がある。生半可ではない。入社の条件に山笠期間中は会社を休ませてくれとか、とてつもないのぼせぶりなのである。日頃は気にもとめる人もない山笠法被を見つけた客の話では、某銀行員が長崎勤務にもかかわらず強引に休暇届けをだして、毎年山笠を担ぎに博多へ行くという。山笠の話がはずんで酒がすすんで、やがて悲しき博多暮らしの思い出がよみがえる。
 まだ三十代の美しい人であった。ご主人が早く逝去され、おでん屋を継いでお姉さまと二人でがんばっている、けな気な人であった。そのお店へ通い始めて2年目の山笠の夏を迎えたころ風呂敷包みをそっと私に手渡し「あとで見て」と、その後は無言。帰って包みをといてみると小さな山笠法被が出てきたではありませんか。博多っ子にとっては山笠法被は命より大切なものとか。亡くなられたご主人が中洲流れの山笠のぼせで、ご愛用の法被だったと知ったのは私の転勤が決まってお別れに参上した時であった。もっと早く聞いておれば、と今でもくやまれ申し訳ない気持ちでわが身を責めている。新しいご主人とお子達にも恵まれ、幸せな生活を送られているという。メールではできぬ技である。源氏物語の時代には野の花に愛を託したというではないですか!インドのミテイラ地方では今でも恋心を絵に込めて送るそうです。
 メールや電話ではなく、もっと丁寧に真剣に心を開いてみてはと思う昨今です。

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第8話 「未来は思いのままよ」

夏がくれば思い出す。はるかな恋、遠い人。ウソはなかった、すれ違っただけ。青春色に輝いて、はるかな恋、もう一度。
 あなたのために、良かれと思ってしていたことが、必ずしも望まれていたことではなく、喜んでもらえていなかったことを、すれ違いが多くなるに従って、私にもようやく分かってきました。気を利かせたつもりが、うっとうしいと言われた時、早く切り上げなければと、よぎっては消え、消えては未練が引き止めた。そんな日々からの脱却がはっきりと私の決心になりました。
 人生は何ごとも“なるように”なるようにできているという、あきらめと希望が押したり引いたりしながら、自分自身を自分で理解することがどんなに毎日の手助けになるのかも学びました。またあの夏の日が来ます。がんばります。

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第7話 「口さき女と、口だけ男のまごころ勝負」

相棒という映画が大ヒットだそうです。私は映画、テレビなどの映像文化よりも文字文化の信奉者です。自分の文化として蓄積していけるのは絶対に活字だと信じておりますし、実感もあります。
 と、いいつつも過日、テレビで相棒というおなじみ水谷豊のリピート番組に見入ってしまいました。「ラブ」という名の犬をめぐっての殺人事件でした。妻よりも、夫よりもペットを愛し、大切に思う男と女の愛憎のこころ模様の不思議にただただため息でした。
 愛とは何なのでしょう。人を信じられなくて愛が生きていけるのでしょうか。自信をもって自分を信じ、相手を信頼してこその愛だと思うのです。それでもむくわれない愛もあります。私にもそんなつらい経験が、ひとつやふたつではなくあります。恐れてはなりません。それが人生、それが人間なのです。目をつぶることなく過去を見つめ、明日を信じて自らの可能性を磨いていこうではありませんか。

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第6話 「うすものや ひと悲します 恋をして」

お寒うなりました。この夏、ドキッと素敵な一句に出会いました。真砂女という方の句です。この「ひと」とはどんなひとでしょう。ひとを好きになるという事は、理屈抜きの感情です。
 感とはひと目ぼれ、情とはひとにほれ、人を好きになるのに理屈はありませんが、いざ結婚となるとどうしても自分を見つめ直し、相方を観察し直してみたくなるのは、これ人情。情に流されれば感が勝ち、感を信じれば不安が先に立つ、そういう時は日頃のコミュニケーションのひとつひとつを冷静に思い返し、私の基本といいますか、生き方のテーマといいますか、許せる事、どうでもいい事、絶対ダメな事、そんなシーンのひとつひとつを思い返して、自分なりの価値観を再確認してみる事をおすすめします。
 今回の酊主は我ながら実に冷静です。医者さまに“しきゅうきんしゅ”と言われて、多少めげております。な~に一盃飲めばすぐ立ち直ります。

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第5話 「らしい生き方を」

ユニークでアカデミックなお店をユニアカといいます。しろうとが集まって開く趣味の店をユニシロといいます。ちがう色のお店もありますが、強気に急成長中です。いずれも良品廉価がストアコンセプトです。安物買いのお勧めかとうんざりしないでください。こうゆうお店でのショッピングはたいへんぜいたくな遊びなのです。安くても一級品というものを探すわけですから長年の経験とカン、それに自分のスタイルに自信がないとダメです。何を選び、何を着ればほんとうに自分らしく見せることができるのか。自分自身に問いかけ問いかけ楽しみながら自分のスタイルを育てあげていこうというていねいな努力が必要なのです。もちろん着こなしのアイデアも大切です。価格は正直です。どんなに良い物を選んだつもりでも安物は安物です。選ぶあなたのスタイルがないとダメ。自分らしいスタイルを注意深く育てあげ、物を見る目、人を観る眼を育て、自分らしく生きていきたいものです。
新しい出会いはいつも明日への希望。

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第4話 「80-20の法則」

先日、テレビを見ておりましたら一億円以上の金融資産を持っている日本人が131万人もいるというではないですか。にわかには信じ難い事ですが、この数字、世界のミリオネアーの20%にあたるそうです。この20%という数字、なかなか意味のある数字で、今から100年以上も前のイタリアの経済学者、パレートという人の発見した「パレートの法則」という確率論の柱となる数字です。世の中のいろんな動きや結果をみてみると、ひとつの決まりで動かされているのではないか、というものです。
 例えば会社全体の所得の80%は20%の人々の所得である。
 例えばレストランで注文される80%はメニューの20%の中から選ばれている。会議などでの質疑の80%は20%の人が中心である・・・云々。別名80―20の法則といわれているこの説でいくと、男女100人ずつのパーティなら20人の中にその人が発見できる。10人なら2人のうちどちらかである。こう考えるとターゲットが絞りやすいし、ムダな努力も省けそうである。20%に重点志向すれば8割方うまくいくとも考えられるのでは?
しかし、ご縁は確率論の外の外。信じましょう。

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第3話 「目的はひとつにしぼって身の安全」

土曜日の午後、出島ワーフでひとり生ビールを飲んでいますと、聞くともなく聞こえてくる隣のカップルの会話。話はだんだんとややこしくなってきます。話の具合はこうです。
 二人はどうも男の転勤でやむなくの長距離恋愛中。男の趣味はヨット。今回の来訪の主目的は仲間との五島へのセイリング。あらかじめそれを聞かされていなかった彼女の落ち込み、怒りはだんだんとエスカレート。久方ぶりの再会を楽しみにしていた彼女にとって、つかの間のティータイムくらいではとうてい納得できるものではありません。二人のその後の行動は大方の予想どうりと申しておきましょう。
 男と女の仲における男らしさ、女らしさとは、自分本位を戒しめるということに尽きるのではないでしょうか。言いにくい事、都合の悪い事はついつい先のばしになりがちです。なんとか自分に都合よく解決できないかと考える自分本位の発想がそうさせるのでしょう。
 あれもこれも、あっちもこっちもうまくやろうったって、そりゃ無理な相談ですよ。

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第2話 「こころ遊ばせて、ごめんあそばせ」

(女) 「何度も電話したのよ、昨晩はどうしてらしたの」
(男) 「そんな昔のことは忘れたよ」
   ・・・・・・
(女) 「今夜のご予定は?」
(男) 「そんな先のことは分からないね。」
 いや、いや男冥利につきるセリフですが、どこかで聞いたような ・・・とお思いの方もきっといらっしゃるのでは。随分前の映画ですが、「カサブランカ」の中のワンシーン。ハンフリーボガードの得意気な顔が今も眼にうかびます。おんなごころを刺激するというのか、嫉妬心をあおるというのか。
 まあ、本気でこんなことを言うマヌケな男もいないでしょうし、女性だって、「じゃご勝手に、さようなら」ですよね。そう理解するとなかなかしゃれたお遊びですよね。そんなしゃれた遊びごころを持った二人でありたいものです。会話もこころづかいもストレート1本では疲れるのも早いと思いますよ。あなたらしい変化球を身につけて、クイックアンドスロースロー。

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第1話 「おつきあいはジレンマに満ちて楽しみ多し」

カントでしたかショーペン・ハウエルでしたか、ドイツの哲学者としか記憶にありませんが今もジレンマやストレスに関する考察で分かりやすく世に問うた「ヤマアラシジレンマ」というお話です。
 ある寒い夜にヤマアラシのカップルが、あまりの寒さに身を寄せ合って、寒さをしのごうと、身体と身体をしっかりと寄せあったんだそうです。寒さはしのげましたが、おたがいのトゲが、それぞれの肌を刺してとても痛くて、長くは抱きあっていられません。離れるとやっぱり寒い。そんなジレンマを何回か繰り返す内に、寒くもなく、痛くもない、ほど良い距離を会得したんだそうです。
 いろんな人との日頃の行動やおつきあいのシーンを思い返してみると、なんとなく納得できるようなお話だと思われませんか。
 ちょっと強引すぎたかな、遠慮しすぎだったのでは・・・などと思いあたる事のひとつやふたつは、きっとどなたにもあるはずです。
 どうぞ良きパートナーとほど良き距離を大切に。

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