よろしく先輩

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御所広吉・由美子ご夫妻

「心の整備士」

御所広吉・由美子ご夫妻 自動車塗装業

yr_003 自動車はスピードを出す技術よりも安全確実に停車する方が難しいと聞いたことがあります。
初期のブレーキは馬車の技術を流用したもので、車輪に棒を擦り付ける方法だったと言います。勿論、今ではそんな訳にはいきませんね。ドラム・ブレーキ、ディスク・ブレーキと発展して来ました。

 

 

 

 

 

二人はどこで知り合ったんですか。
「高校三年の時に友達の紹介で」と広吉さん。
「学校は違うんですけどね」と由美子さん。
お互いにどんな印象でしたか。
「可愛い人だと思いました」広吉さんは微笑みます。
「私は、面白くていい人だなって」と由美子さん。
どんなデートをしていたんでしょうか。
「僕は高校を卒業して二年間ほど大阪の専門学校で車の整備の勉強に行きましたから・・・」
「二か月に一回くらいの割でお互いに行き来したり、中間の福岡で会ったりですね」

結婚は早かったみたいですが。
「彼女の両親に頼んで、大阪で一緒に暮らしましたから、そのまま・・・」
「高校の時から両親公認でしたし」由美子さんは明るく笑います。
「お腹に子供が出来たので、その報告をするときはドキドきしましたけど。ジェットコースター気分で」広吉さんは苦笑いをします。
「長崎に戻って出産したのですが、式は挙げずに写真を撮って籍を入れただけですけど」二人は顔を見つめ合います。

結婚生活はどうですか。
「僕は金銭の管理が苦手なので支えてもらってます。これからもやってもらえたらいいですね」
「彼は子供の面倒を見てくれるし有難いですよ」
これからの目標はありますか。
「僕は仕事を自立したいですね。板金、塗装、整備の店を持ちたいんです」
「私は、このまま仲よく過ごせたらいいです」

 

 

img009さて、ブレーキと言いますと昨今ではアシストも充実していますね。踏込が足りないと、自動的に判断して大きな制動力を発生させたり、あるいは衝突被害軽減ブレーキに至ってはレーダーやカメラからの情報をコンピュータが解析して停車したり。
広吉さんと由美子さんは心にそんな装置を持っているみたいですね。勿論、整備は完璧ですよ。

 

 

 

 

 

 

2014年8月vol.117 「よろしく先輩110」

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江川春朝・清美ご夫妻

「クピドの悪戯」

江川春朝・清美ご夫妻 自動車塗装業

yr092 小さな島の丘の上に、レンガ造りの教会があります。昔は数百人が住んでいましたが、今では誰一人もいません。無人島なんです。訪れるのは島を管理する人と観光客。教会も以前は荒廃しかかっていましたが、隣の島の人達の好意で応時の美観を取り戻せたのです。有難いことですよ。

 

 

 

 

 

春朝さんは地元の小値賀町出身、清美さんは愛知県豊明市出身だそうですが、これほど遠く離れた二人が出会った経緯は何ですか。
「僕は高校を卒業して大阪の美容学校に進学したんですが、一年で辞めて島に戻りました。都会暮らしは合わなかったので。そのまま実家の酒屋を手伝い、地元のイベントなどの活動をしながら・・・」
春朝さんの微笑みを受けて、清美さんが続けます。「私は音大に進んで、子供の頃から習っていたピアノのレッスンに明け暮れていました。プロの音楽家になりたかったから。そんな或る日、前年に参加経験のある友達に誘われて“おじか国際音楽祭”に来たんです。」
島にそよぐ風のように微笑みます。
なるほど、後は想像がつきますね。音楽祭の世話をしていた春朝さんと知り合ったわけですね。
「正しくは、隣の野崎島の教会で出会ったんですが」
「音楽祭の最後に演奏会があって、その時にね」
そんな二人を結びつけたエピソードは訊けますか。「他の参加者たちは船で戻って行ったんですが、彼女と友達だけ飛行機で帰ったんです。だから誰もが港に見送りに行ってしまい、かわいそうだから僕は空港に・・・」
「とても感激しましたよ」清美さんは満面の笑み。
その後は清美さんが2~4か月に一度の割合で小値賀に通ったそうですが、結婚を決めたポイントは。
「私が大学四年の時、病気で顔が腫れ上がり膿だらけになったんです。もう結婚なんて無理だと思って、その顔写真をメールで送ったんです。別れようと」
「僕は何とも思いませんでしたよ。普通に接してましたね」

 

 

yr092_02遠距離ですし、色々と問題はあったようですが、春朝さんが愛知に行き、清美さんの両親に話しをして認められたそうです。
実は、清美さんを誘った友人は前年に知り合った春朝さんを紹介するつもりだったようですが、初対面の二人の様子を見ていて無理かなと・・・。
だから私がちょっとした悪戯をしたんです。あれこれとイベントのお世話をしてくれる春朝さんに、お礼を兼ねましてね。あの演奏会場で、矢を彼に放ったってわけです。申し遅れましたね、私は旧野首教会に住むクピド、つまりキューピッドなんですよ。

 

 

 

 

 

 

2014年7月vol.116 「よろしく先輩109」

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井上昌一・早恵子ご夫妻

「不思議な指輪」

井上昌一・早恵子ご夫妻 千寿庵長崎屋

yr_002 心理学では、記憶を幾つもの種類や属性に分類します。簡単に言いますと、感情を伴わないものを意味記憶、逆に情緒を伴うものをエピソード記憶とします。後者は一般に言うメ思い出モのこと。それにしても昔のことは覚えているのに、前日の食事が思い出せなかったり・・・。記憶っておかしなものです。

 

 

 

 

 

昌一さんと早恵子さんは友達の紹介で知り合ったそうですが、初対面の印象はどうでしたか。
「僕は一目で気に入りました。いい感じでしたよ」「私は上品な男性だなって。真面目で優しくて」それが四年前のことなんですね。結婚を意識したのはいつ頃だったんでしょうか。
「半年後にプロポーズをしましたよ」
「私の誕生日に車に載せられてハウステンボスに行った時でした」二人は微笑みます。
ところで、早恵子さんは元・女優さんですよね。「高校に入ってすぐ女優になりたくて東京に行ったり来たりの生活でした」
金八先生の第四シリーズなどで生徒役をしてたんですね。
「ええ。その後はリポーターなどをしました。それが今の仕事に結び付いたんです」
その頃、昌一さんは大学生。その後はサラリーマンをしていたとか。
「自分では家業を継ぎたかったんですが、親に反対されましてね、三回も断られたんです」
どうしてですか。
「自営業は大変ですからね・・・」苦笑いをします。
早恵子さんは抵抗ありませんでしたか。
「ありましたよ。私の実家も自営業ですから、休みも思うように取れませんし、少し悩みましたね」
それでも結婚したのは。
「掛け替えのない人ですから」頬を赤らめます。

さて、話は戻りますがハウステンボスでのプロポーズの詳細を教えて下さい。
「仕事が終わってから行きましたから、もう夜だったんですが・・・。花火を見てからかな」
「ベンチを捜して歩き回ったわね」見詰め合います。「そこでストレートに告白しました」と昌一さん。
「指輪も準備してて、私は驚きましたけど。でもその場でオーケーしました」早恵子さんは笑います。昌一さんは早恵子さんの指のサイズを知ってたんですか。
「・・・あれ、どうして知ってたんだろう」
「・・・そうね。聞かれた記憶もないし」
二人は揃って首を傾げましたよ。そんな大事なことを二人とも覚えてないんですか。不思議ですよね、皆さん。

 

 

img007千寿庵長崎屋
長崎市新大工町4-10
電話 095-822-0543
 

 

 

 

 

 

 

 

2014年6月vol.115 「よろしく先輩108」

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松尾康正・美恵ご夫妻

「慈しむ手」

松尾康正・美恵ご夫妻 D-born オーナー

yr_001謎の微笑みをたたえるダ・ビンチのモナ・リザ。その時々の気分により、確かに様々な表情に見えますね。感情認識ソフトを導入したコンピュータで解析すると、83%の幸せ、9%の嫌悪感、6%の恐怖感2%の怒りを含んでいるのだそうです。見ているこちらの感情が試されてるみたいですね。

 

 

 

 

 

康正さんは南島原、恵美さんは神奈川県の海老名の出身だそうですが、知り合った経緯は。
「僕は地元の高校に進学したんですが校風が合わずに一学期だけで中退し、東京で美容師をしている長崎出身の人の店で修業し始めたんです」特に美容師を目指したわけではなく、16歳の子供に出来る仕事は限られてましたからと、康正さん。
「その後、スキルアップのため全国展開している店に移ったんです」
「私は、看護師をしてたんですが、その店に彼が来る前からお世話になってたんです」と恵美さん。

では美容師とお客さんだったんですね。交際に発展したきっかけは何だったんでしょうか。
「僕が主任の時、彼女は可愛いねとスタッフに話したら、皆が彼女に“主任をどう思いますか”と聞いたり後押しをしてくれたんです」
康正さんは照れ笑い。
恵美さんの反応はどうだったんでしょう。
「私には単なる営業トークとしか思えませんでしたし何も気にはなりませんでしたよ」
「それでスタッフと彼女の同僚たちと合コンをやったんです」
「半年後に彼から個人的に食事に誘われて・・・」ところで、交際を始めて印象はどうでしたか。
「僕の方は初めから、丸くて可愛い人だと。パーマを巻いた姿が可愛くて」
「私は話していて熱い人だと感じました。何に対しても、とにかく熱い人でした」
結婚して間もなく長崎に店を出したのは何故ですか。
「特に理由はなかったんですが、僕は長男だからって・・・、親元に戻らないと・・・それだけですね」
恵美さんには抵抗は。
「ありましたよ。不安で仕方なかったです。泣きましたよ。でもそれで別れるわけにもいかないし」
強引に連れてこられたんですね。
「そうです。でも交換条件を出しました。彼は車の免許を持ってなかったから取ること。そして家を建てること」
「どちらも実行しましたけどね」二人は見詰め合い微笑みます。

二人の傍の壁にはフェルナンド・ボテロの描く、ふくよかなモナ・リザの画が飾ってあります。
きっと知り合った頃の康正さんの恵美さんへの印象なのかな。
ダ・ビンチの画は、右手が女性で左手が男性との説があります。
きっと二人も心の手を携えて慈しみ合っているんでしょうね。

 

 

img006D-born
長崎市新大工町2-22 D-born bld 1F
電話 095-822-1128
 

 

 

 

2014年5月vol.113 「よろしく先輩107」

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