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木村武夫・沙織ご夫妻

「エバーグリーン・ラブ」

木村武夫・沙織ご夫妻

DSC_0066 “目には青葉 山ほととぎす 初鰹”は、江戸中期の山口素堂の有名な句ですね。緑は色の波長の中間あたりで、目に優しい色と言われます。古くは大宝令に、三歳以下の子供を緑子と称する規定があるそうで、その理由は新芽や若葉のように生命力にあふれているからなのだとか。今は嬰児と書きます。

 

 

 

 

 

武夫さんは上五島、沙織さんは宮崎県・日之影町の出身だそうですが、知り合った経緯は何ですか。
「僕は航空自衛隊を経て外資系保険会社に入ったんですが、その時の同期なんです」
「私は長崎の大学に進学して、そのまま就職したら武ちゃんがいたんです」二人は微笑みます。
印象はどうでしたか。
「沙織はホンワリした、誰にでも好かれるタイプでしたね」
「武ちゃんは、身に着けている物がオシャレで、いかにも“出来る”って感じの魅力的な人でした」

知り合って一年で結婚に至ったのはどうしてでしょうか。
「特別な何かがあったわけではなくて・・・」
「会社の研修で福岡に行くことが何度かあって、
そのバスの車中で話しをするくらいでしたね」
「そうだな。ごく自然だったな」
二人は懐かしそうな目で見つめ合います。
これからの夢はありますか。
「沙織の家族は仲が良くて、僕は片親だったせいか暖かい家庭に憧れていましたから、子供たちが幸せな家庭を作りたいですね」と武夫さん。
「そうね、伸び伸びと育てたいわね」沙織さんが続けます。

 

 

img272 沙織さんの好きな花はガーベラ、武夫さんは菜の花だそうですが、色とりどりの花々を見ていて、ふと気づいたことがあります。花が美しく見えるのは花そのものの色形だけでなく、それを支える緑の茎や葉のせいではないかと。まさに“目には青葉”です。
二人の背後で、雨に濡れそぼる庭木の緑が艶やかに揺れています。
エバーグリーン(常緑樹)は、転じて絵や音楽の不朽の作品を表しますが、こうして二人を見ていると、まさに緑に被われた愛情を感じずにはいられませんね。

 

 

 

 

 

2015年7月 Vol.125「よろしく先輩118」

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橋本修平・美子ご夫妻

「バッカスに守られて」

橋本修平・美子ご夫妻

DSC_2719 ローマの“トレビの泉”はご存じですね。三本の道の意味だそうで、ほぼ南北に走る二本の道と東西に向かう道に囲まれた台形状の場所にあります。
泉を背にして右手のコインを左肩越しに投げるのが正しいやりかた。コイン一つは再び来ることができる、二つだと結婚できると言います。
す。

 

 

二人が知り合った頃のことを教えて下さい。
「彼女の先輩の紹介なんです」と修平さん。
「特に意味はなかったんですけど、2対2の飲み会だったんです」美子さんが続けます。
印象はどうでしたか。
「僕の目には年上に見えましたよ、落ち着いてたし」
「私はそれほど印象は無かったですね」
それでも、その後に連絡は取り合ってたんですね。
「そうですね、何となく・・・」
「一度会っただけでは何も解りませんからね。第一印象だけで判断して結論を出すなんてダメよね」
美子さんは頷く修平さんに視線を向けます。

どんな付き合いだったんでしょうか。
「ドライブしたり飲みに行ったり、普通です」
「でも割り勘でした」
「僕は専門学校に通ってましたから、まだ学生で」
「私は働いてましたけど、御馳走すると彼に悪いかなと、遠慮もあったんです」二人は見詰め合ったまま笑います。
プロポーズはしたんですか。
「まあ平凡ですけど、僕が社会人になったら結婚して下さいと言いましたよ」照れ笑いで修平さん。
「彼は両親をとても大切にしている人でしたし、私は躊躇うことなく承諾しました」

 

 

img270 共働きですが、結婚生活はどうですか。
「ドライブしたり、旅行したり・・・」
「映画とか、あとはよく飲みに行くわね」
「そう。二人とも酒が好きですから」
「私は日本酒、彼はビール中心かな」
新婚旅行でローマに行ったと話す二人。そう言えばローマ神話には酒神バッカスが登場しますね。お酒の席で知り合い、お酒の好きな二人には打って付けの神様かもしれません。守護神ならぬ“酒護神”でしょうか。

 

 

 

 

 

2015年5月 Vol.124「よろしく先輩117」

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綾部博之・奈々美ご夫妻

「恋愛成長期」

綾部博之・奈々美ご夫妻

DSC_2791 954年(昭和29年)から1973年(昭和48年)は日本の高度経済成長期。その景気の上昇に合わせて喫茶店が雨後の竹の子みたいに増えた時代でもあります。個人経営が殆どで、レコードの高い時代でしたから、店主のコレクションを頼って音楽を楽しむ若者で賑わったりしたものです。

 

 

 

 

 

 

二人の出会いを教えて下さい。
「私が全寮制の警察学校へ入校していた頃に、行きつけの喫茶店に奈々ちゃんがいましてね」
「母の仕事関係で数か月アルバイトをしてたんですが、その時にね」
「私が一時帰宅を終えて寮に戻る前、仲間と待ち合わせて一緒に帰っていたんです」
「夕方六時頃から九時くらいまでかしらね」
二人は懐かしそうに見つめ合い笑います。
二人だけで付き合い始めたのは何故ですか。
「他の仲間から、奈々ちゃんはお前に気があるらしいぞと言われましてね・・・」
「それで博ちゃんが、卒業旅行の土産をくれたんです。これが何とも酷い匂い袋で・・・、呆れて笑いましたよ」奈々美さんは豪快に笑います。

それでは水の泡ではありませんか。
「いえ。博ちゃんはシャイで気に入ってましたから嬉しかったわ。それに子供の頃から警察とか公務員に憧れてましたから、言うことなしで」奈々美さんはまた笑います。
博之さんも仄かに思いを寄せていたんですね。
「どうでしょうか。仲間に言われてから意識し始めたかもしれませんね」
二人は、あの時代に戻ったような目で見つめ合い笑います。
付き合いは順調でしたか。
「土産を渡してすぐに交際が始まったんですが、勤務して9ヶ月後に転勤が決まりまして、それで結婚を決めたんです」博之さんはどこか凛々しい笑顔を浮かべます。

 

 

img267 博之さんは警察を定年後、自動車学校長を六年勤め、今は自由の身だとか。どんな毎日なんでしようか。
「私は掃除好きでしてね」と、意外にも博之さん。「その間、邪魔だから私はウインド・ショッピングしてますよ」奈々美さんはおおらかに笑います。
部屋中が淡いピンクの花畑のように様々な小物で飾ってあります。あの時代を“心の球根”に持つ二人。いつまでも恋は成長し続けているようですね。

 

 

 

 

 

2015年4月 Vol.123「よろしく先輩116」

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