長崎にゆかりのあるアーティストをご紹介
長谷川 武雄
No.5 存在意味のある生き方を
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長谷川 武雄 Hasegawa Takeo1949年、長崎県生まれ。 |
長谷川 武雄氏の作品
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“クラフトマン・デザイナー” デザインができる職人という立場で、ものをつくっている長谷川さん。「生活の中で、楽しく使える美しいものを提供したいですね。伝統的な技術・文化を活かしてものを形にする職人と、目的のために、一番いい方法で形にしていくデザイナー。その両方のことを理解して作っていけば、よりいいものができるのではないか」と笑顔で話します。単に、形を表現するだけではなく、社会や使い手のことも考えてつくられた心のこもった作品を、ぜひ手に取って感じてほしいと思います。 |
Q.1 作品を創作するときの気持ちは・・・?使う人にとって、便利で楽しく、幸せを感じてくれるかどうか、というのをいつも考えています。ユニバーサルデザインの仕事を長くやっているので、障害を持った人でも楽に使えるように心がけています。形でただ表現するのではなく使ってもらう人を設定して、自分の作品を置いた時に輝くことをイメージしながらデザインをしていきます。日本伝統の美意識もきちんと伝えながら、今の時代にあったものを作りたいですね。ここ数年は「クールジャパン」といわれ、日本は海外でも高く評価されているんです。私達の業界も同じなんですよ。僕の作品も2割ぐらいはヨーロッパに輸出しています。 |
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Q.2 なぜ「長崎」という場所なのですか。実は、長崎から出たことがないんです。生まれは島原市有家町で、34歳までずっとそこにいました。生まれ育ったふるさとに愛着を持っているし、ものを作る環境がとても大事だと思っています。長崎は、一番気持ちよく仕事ができる場所なんですよ。 |
Q.3 長崎にゆかりのある作品。透光性磁器 “あかり” |
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Q.4 長谷川武雄さんが目指す生き方って何ですか?どんなかたちであっても、この社会において自分が機能している、役に立っている存在でありたいですね。デザインは、社会のために何かをやる、というのが最終目的。存在意味のある生き方をしたいと思っています。 |
Q.5 長谷川武雄さんにとって、結婚とは・・・?生まれも育ってきた環境も全く違う他人同士が一緒になるから、思い通りにいかないことも多いけれど、共通の価値観を持った大切なパートナーだと思います。どちらかに依存するのではなく、支え合い、助け合いながらお互いに補完する。当然、恋愛感情や好き嫌いもありますが、ある意味でそれは一時的なもの。最初とは違う愛情や信頼関係となって、お互いに必要とし合わなければならないものだと思います。 |
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